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 投稿者:信一  投稿日:2021年 4月29日(木)08時51分12秒
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  横から失礼します。
宇野氏が考えていた鐘がどんな鐘かわからないので、鐘に聞こえるかと言われても、私には、何とも答えようがないのですが、多分ベルのように、反復して鳴る様子を連想させるということなんだと思います。宇野氏の文章は、読者に観念的に連想させようとするところがありますから、鐘とは書いても、多分本人も、鐘に聞こえてはいなかったのではないでしょうか?
 もちろん、シューリヒトにとって鐘がどうとかはあずかり知らぬことですが、意図したところは、
>対等な効果が得られるように、クラリネットのパートをトランペットに演奏させているのだ
 これで、間違いないと思います。
ただ、重要なのは、なぜ対等でなければいけないか?対等にすべきと思ったシューリヒトの意図を知りたいです。
 この掲示板を借りて、いろいろな方が想像をめぐらすと楽しいですね。

私のほうから、もう一つ、有名なウィーンとのブルックナー9番のEMI録音ですが、第三楽章練習番号F 8分29秒当たり
この演奏では、低減の蠢きから、弦が悲痛で緊張した音型を弾き始め、金管の咆哮がそれに応えるという、実に感動的な音楽が進行しますが、こういう風に聞こえるのはシューリヒトだけで、楽譜通りに演奏すると、低弦の蠢きに金管のffが入り、少し遅れて弦が入ります。したがって、シューリヒトに聞かれる悲痛な弦の音型は、かき消されてしまいます。また、この弦の音型に応えるのは、本当はクラリネットとフルートなんです。とうぜん、”応え”になっていません。
 回りくどい書き方になりましたが、
 シューリヒトは、低弦の蠢きのあとの金管のffを抑え、あるいはかなり音を抜いて、その金管の咆哮に応えるフルートとクラリネットの音型を、金管の咆哮、それも音程を変えて演奏しているのです!
 これは、バイエルンSO盤でも聞かれるので、事故ではなく、確信犯です。
単に表面的にいえば、未完成の場合と同じで、フルートとクラリネットでは音量が足りないから、、と説明されるかもしれませんが、シューリヒトがそうしたのは、間違いなく、あの弦の悲痛な旋律を聴かせたかったのだと思います。そして、その悲劇に応えるのにフルートクラリネットではなく、金管にしたのも、すごいセンスだと思います。
 原典主義の人からすれば、とんでもないというと思いますが、この変更で聞かれる音楽のレベルの高さは、間違いなくオリジナルの楽譜を超えて、ブルックナーとなっています。
 若いころ、ディーリアスのオーケストレーションを大きく変更して演奏し、作曲者の当惑を受けながらも、感心させてしまったシューリヒトの手腕が、ここにあります。

 
 
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