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吉田秀和さんの著作から

 投稿者:ALBA  投稿日:2020年10月13日(火)14時09分55秒
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   久々の書込です。
 昨今の出版物にシューリヒトの文字を発見することは珍しく、この掲示板でも、数少ないシューリヒトに関する記事についての書込がなされていますが、最近、吉田秀和氏著の「カラヤン」(河出文庫2019年7月20日発行)に、カラヤンとシューリヒト、クナッパーツブッシュとの比較解説を見付けましたので紹介します。
 なお私は、リズムが曖昧で、この曖昧さをごまかすような録音のカラヤンを嫌い、緻密、力感、切れ味、芸の細かさ、逞しさ、そしてこれらを捉えた録音の良さからシューリヒトを好み、シューリヒトと同様の長所を持ち、切れ味に劣るものの深みを感じるクナッパーツブッシュをまた好む者です。したがって、カラヤンを好む前提でシューリヒトやクナッパーツブッシュと比較している吉田氏とは意見の相違もありますが、シューリヒトの音楽を“繊細”、“清冽”、“エレガント”等の類型的な表現とは異なる理解に基づいて解説している点に共感を覚える次第です。
 同書164~183頁の「ブルックナー再説」(初出は1969年レコード芸術11月号)には、
「クナッパーツブッシュやシューリヒトたちの燦然と逞しい音の盛りあがりは、……」、「……シューリヒトである。彼のブルックナーは、一口でいって、剛直雄勁の極みともいうべきものだが、……」、
「特にシューリヒトは、ここでも驚ほど剛直で、不器用という印象さえ与える。」、
「だが、彼は(注:カラヤンを指す)、どちらかといえば、クナッパーツブッシュやシューリヒトのような豪傑、英雄的な芸術家でもなければ、フルトヴェングラーのような精神的な哲学者でもない。」
「またシューリヒトについては、充分書きつくせなかったが、彼の剛直ぶりは第一楽章冒頭から最後まで変わらない。」
といった記述がありました。
 1969年ごろは、ブルックナーがさほどポピュラーではなく、カラヤンと比較する対象も少なく、シューリヒトやクナッパーツブッシュを引き合いに出さざるを得ないといった事情もあろうかと思いますが、吉田氏の解説、特に、シューリヒトの演奏を極めて動的、男性的、なものとして理解した解説に、我が意を得たりという感想を持った次第です。
 
 
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