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Re: 発音について

 投稿者:しい坊  投稿日:2007年 5月28日(月)01時26分29秒
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  > No.263[元記事へ]

三橋秀也さんへのお返事です。

> ハンガリー語の本を見ていましたら、2つの単語に興味を持ちました。
> しかし、発音をカタカナで表現してみましたが、正しいでしょうか?
>
> ?uszoda ウソダ 意味:プール
> ?iroda イロダ 意味:事務所
>
> 上の2つの単語の発音は日本語の「嘘だ!!」と「色だ!」に似ているように思いましたが、いかがでしょうか?

 発音は確かにおっしゃる通りです。

> 宜しければ、語源も教えて頂きますでしょうか?

 -da/-de は原則として動詞に付いて、その動作をする場所を派生する派生辞です。しかし、実際には類推から名詞に付けて作られている場合も多々あります。ハンガリー王国の公用語は長い間ラテン語だったために、かつては、ハンガリー語には大量のラテン語の借用語が日常的に使われていました。ハンガリーの民族主義の高まりとともに、むやみに外来語を使うのではなく、できる限りハンガリー語を使おうという機運が高まったのですが、いかんせん、該当するハンガリー語が存在しなかったのです。そこで、nyelvújítás(ニェルヴーイーターシュ)という言語改新運動が昔起りました。18世紀末から19世紀にかけて大量の外来語がハンガリー語化されました。ところが、この中心だった人々は言語学者ではなく、作家や詩人であったために(つまり文法の素養がなかった...)、今、見直すとトンでもない新語が大量に作られることになったのでした...。

 uszoda は úszik(泳ぐ)という動詞に -da を付けて「泳ぐ場所」→「プール」として作られました。iroda は ír(書く)という動詞に -da を付けて「書き物をする場所」→「事務所」として作られました。しかし、名詞の cukor(砂糖、菓子)に -ász/-ész という専門家を意味する名詞を派生する派生辞を付けて作った cukrász(菓子職人、パティシエ)という名詞に -da/-de を付けて作ってしまった cukrászda(菓子屋、コンフェクショネリー)なんていう名詞や、tan(学科、学)という名詞に -da/-de を付けて tanoda「学校」なんていう名詞を作ってしまった例もあります。基本的にハンガリー語の -da/-de はエスペラント語の -ej- という派生辞と同じです。

 jár(通行する)という動詞から作った járda(歩道)なんてのもあります。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 
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