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Re: 主題型ではないでしょうね

 投稿者:しい坊  投稿日:2006年12月24日(日)16時25分29秒
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   >ランヴァイユさん

>  ハンガリー語は、主語-動詞型優勢言語に属するか、
> 日本語のような、主題-述部型優勢言語に属するかを
> 知りたいのですが、レッスンの頁を拝見しますと、
> 前者のようですね?

 “レッスンの頁”とは何のことでしょうか? この掲示板ではハンガリー語のレッスン等は行なっておりませんが?

 さて、ご質問の件ですが、どうなんでしょう? 日本語は、明らかに「主題-述部型優勢言語」で、これに対する異論はまずないと思います。ハンガリー語の場合は、動詞が必ず主語と人称と数で一致しますから、それを見ると「主語-動詞型優勢言語」と考えるのが自然だとも思われます...。ただし...。ハンガリー語の語順は 100 % 「主題-評言」に支配されています。これは(専門ではないので自信はないのですが)英語などの場合よりも極めて明確に「主題-評言」の構造が反映されていると言えると思います。これをどう考えるかですね。もちろん、「大事なのは形態的に何が表現されているかであって、語順は形態ではない」という主張は当然あると思います。しかし、これだけ明確に「主題-評言」が語順によって表現されていると...。う〜む...。

 その上に、形態的にも「主語」と「動詞」が一致する場合に、どう考えても「主語」が「主題」を表わしていて、いわゆる「主題-述部型優勢言語」とは違う場合も見受けられます。

 例えば(すでに何度かここで例示したかも知れませんが、月刊『言語』の「ハンガリー語のすすめ」の連載で紹介した例です)、以下のような例では、主格は明らかに主語ではなく、主題を表しています。

■ 煙草を友人に勧めて

— Cigi?     「煙草は?」
— Kösz!  Égëk! 「ありがと。俺は火が付いてる。」


■ 給仕が客に確認したときに、別の客が

— Kávé?       「コーヒー(はお客様ですか)?」
— Én vagyok a kávé! 「私がコーヒーだ!」

■ 旅行に出かけるときに夫が妻に

— Kész vagy, drágám?      「準備はできてるかい?」
— Én már be vagyok csomagolva! 「わたし、もう荷造りしてあるわ!」

 要するに、問題は、「主題-評言型優勢言語(主題-述部型優勢言語)」と「主語-動詞型優勢言語」をどう定義するかによって、ハンガリー語がどっちなのかの判断は変ってくるのではないかと考えるのですが、よいお考えがあればぜひお聞かせください。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 
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