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ちょっとマンシ語との関りで出てきたので、“magyar”の語源について説明しておきたいと思います。
ハンガリー語の“magyar”ないし“megyer”は、*mogyer から発達した語形だと考えられています。最初の語形は *mańćer であったと想定されています。 *mańć3 の部分は、ハンガリー人とマンシ人、ハンティ人が分化する以前の“ウゴル人”の自称のモーシ人 (mōś) を指したと考えられています。これが、ハンガリー人では後に“magyar”ないし“megyer”という部族名に、マンシ人の場合は manśi という民族名に、ハンティ人の場合は、ハンティ人の中のモーシ部族名になったのだと思われます。
“magyar”ないし“megyer”の後ろの部分は、“embër”や“férj”にも見ることができる *er で、意味は「人」だと考えられています。
ちなみに、かつては、ウラル語族は、アルタイ語族と「ウラルアルタイ語族」を形成するという学説もありましたが(現在、言語学では「ウラル語族」と「アルタイ語族」は別々の語族だとみなしており、「ウラルアルタイ語族」という表現は使いません!)、それとは別に、ウラル語族はインドヨーロッパ語族と共に「インドウラル語族」を形成するという学説もあります(これもまた証明されていません)。ハンガリー語の“magyar”の元となった *mańć3 はインドヨーロッパ語族の mánuša-(英語の“man”)と同語源だという仮説も存在しています。
http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/
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