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Re: elletの解釈について教えていただきたいのですが

 投稿者:しい坊  投稿日:2005年 2月 8日(火)23時06分10秒
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   >じゅんこさん

じゅんこ> さて、今日は去年入手したCDにあった歌詞の意味についての
じゅんこ> 質問です。

    誰の何というCDでしょうか?


じゅんこ> Hej de a türei nagy híd mellëtt
じゅんこ> Három juhom sej-haj hatot ellëtt
じゅんこ> Van már juhom sej de van bárányom
じゅんこ> Szerethetsz már gyöngyvirágom
じゅんこ>
じゅんこ> Hej de a türei nagy hegy alatt
じゅんこ> Három kislány sej-haj zabot arat
じゅんこ> Zabot arat fekete ruhában
じゅんこ> Szeretőt keres magának
じゅんこ>
じゅんこ> ヘイ、テュレ村の大きな橋の横に
じゅんこ> 私の3頭の羊、?????
じゅんこ> もう、羊だ、シェイ、子羊だ。
じゅんこ> (あなたは)もう、私の鈴蘭を愛することができる。
じゅんこ>
じゅんこ> 2行目のhatot ellettの意味がよくわかりません。

    “-ik 動詞”である“ellik”の3人称主単数過去体活用です。 意味は
  「(哺乳類の人以外の動物が)(子どもを)産む」という意味です。

  つまり、この民謡の意味はこうなります:

歌詞訳> 嗚呼、テュレの大橋の傍で
歌詞訳> 私の3頭の羊が、やれそれ、6頭を産んだ
歌詞訳> もう私には羊がいる、それ、それも仔羊だ
歌詞訳> (だから)私のスズランさん、私を愛してもいいんだよ
歌詞訳>
歌詞訳> 嗚呼、テュレの大山の麓で
歌詞訳> 3人の娘が、やれそれ、カラスムギを刈り入れている
歌詞訳> 黒い服を着てカラスムギを刈り入れている
歌詞訳> 自分の恋人を探している

    “gyöngyvirágom”は、「私のスズラン」という意味ですが、 この場合
  の「私の」は「呼格」(vocativus) だと考えてください。つまり、「スズラ
  ンよ」という、呼びかけの意味です。ハンガリーでは、恋人を花や小鳥に例
  えます。ですから、 ハンガリーの昔の恋唄のことを“virágének”(花唄)
  と言います。“szerethetsz”の“-hat/-het”は、概ね日本語の可能を表わ
  す「れる・られる」ですが、この場合の意味は「愛してもいいのだ」という
  意味になります。


じゅんこ> 最初、6頭の羊の前に3頭の羊がいるのかと思ったのですが、ス
じゅんこ> ペルが違いますよね。

    はい。勝手に辻褄合わせをしないで、元の単語に忠実に訳しましょう!
  3頭の羊が6頭の仔羊を産んだので、今は9頭いることになります。


じゅんこ> 誤植かとも思ったのですが、歌を聴いてもどうもellëtと言って
じゅんこ> いるように聞こえます。

    誤植ではありませんし、“ellëtt”と歌っているはずです。


じゅんこ> また、3行目のsejですが、単なる掛け声なのか、否定のseの意
じゅんこ> 味を持っているのか気になっています。

    単なる掛け声です (^^)。


じゅんこ> "もう子羊ではなく羊になったのだから、私を愛することができ
じゅんこ> るでしょう。"
じゅんこ>
じゅんこ> としたほうが文脈的に合うような気がするのです。

    そういう辻褄合わせが翻訳では一番恐いのです (^.^;)。 厳密に与えら
  れた単語と、それらの文法的な機能の枠内で、どういう訳が可能か、考えて
  みましょう。ハンガリー語を翻訳するときのコツは、まず「動詞」を探すこ
  とです。 動詞が見つかったら、その人称を確認します。 人称が確認できた
  ら、それを満たす主語を見つけ出します。それで、その文の主語と動詞が訳
  せます。文の骨組みの訳は完成しました。後は、残りの要素を文法に従って
  訳して行くだけです。そうして訳しても、一見辻褄が合わないように思える
  場合があるのですが、その場合は、それでも意味が通じるような論理的な状
  況を考えてみましょう。文法的には違うはずなんだけれども、日本語の意味
  としてはこう訳した方が自然だなと思えても、その訳はまず確実に誤訳にな
  ります (^.^;)。


じゅんこ> ただ、民謡のなかでは、あまり意味がなくsej!という掛け声が
じゅんこ> 入っていることもあるようです。どう思われますか?

    思うも、何も、“sej”や“sej-haj”はハンガリー語の民謡の中では基
  本中の基本の掛け声です (^^)。

http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~hukaya_s/

 
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