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Re: 先生への敬称

 投稿者:しい坊  投稿日:2017年 5月27日(土)11時20分18秒
返信・引用
  > No.396[元記事へ]

Kさんへのお返事です。

> ブダペストに住むハンガリー人のピアノの先生(男性)に手紙を出したいのですが、封筒に書く宛名につける敬称はどう書けばいいのですか?
> 以前ここの掲示板で、友達に対するときは呼び捨てで書いていいという投稿を見ましたが、先生に出すときは敬称要りますよね?

済みません。ご質問に気付くのが遅れました。もう手紙は出されてしまったとは思いますが、データベース的な利用を考えてご返事しておきます。

ハンガリーの手紙の宛名書きでは相手の名前には通常は何も付けません。単に姓名だけで終わりです。これが最も一般的です。ただし、人によっては、

「男性名」Úrnak
「既婚女性名」Asszonynak
とか
「男性名」Úr részére
「女性名」Asszony részére
または単に
「姓名」részére
等を使う場合があります。相手が未婚女性の場合は、理屈の上では「Asszony」に代えて「Kisasszony」と言うことになるのでしょうが、見たことはありません。Kisasszony! は一般的に女中や給仕の若い娘に対する呼びかけて使うので、見下した感じが伴うからでしょう。

részére は「~宛」と言った感じです。英語なら「for ~」かしら?

日本人は日本における上限関係の厳しい儒教的な文化のせいか、特に相手が目上だったりした場合には「先生」とか使わないと居心地が悪く感じるようですが、ハンガリーではあまりそういうことに拘る必要はありません。ただし、
「男性名」Tanár Úrnak または Tanár Úr részére
「女性名」Tanárnőnek または Tanárnő részére
としても全く問題はありません。
ハンガリー語では tanár は小学校 (általános iskola) 高等科 (felső tagozat)[ほぼ日本の中学校相当。学年的には日本の小学校5年生から中学校2年生まで]、高等学校 (középiskola)[日本の中学3年生から高校3年生まで]、大学 (egyetem)[現在は3年生で卒業すると学士、5年生で卒業すると修士]の教師を指します。ですから大学の教授でも、高校の先生でも Tanár Úr または Tanárnő です。ただし、大学の教授の場合は特に Professszor Úr または Professzor Asszony としても構いません。ただし、professzor は大学の正式な職名ではありません。

ただし、すでに私がハンガリーの大学に留学していた1970年代のハンガリーでは若い大学教員と学生は互いに下の名前で呼びあっていましたね。「先生」とは呼びかけませんでした。
 

先生への敬称

 投稿者:K  投稿日:2016年12月11日(日)10時36分32秒
返信・引用
  ブダペストに住むハンガリー人のピアノの先生(男性)に手紙を出したいのですが、封筒に書く宛名につける敬称はどう書けばいいのですか?
以前ここの掲示板で、友達に対するときは呼び捨てで書いていいという投稿を見ましたが、先生に出すときは敬称要りますよね?
 

Re: óddについて

 投稿者:しい坊  投稿日:2016年 6月18日(土)19時42分43秒
返信・引用
  > No.389[元記事へ]

MEGUさんへのお返事です。

> 最後にもうひとつ質問させてください。

別に最後と言わず、いつでも、何度でもどうぞ (^^)!


> 同じBalassi Bálintの詩の第2節に、
> óddという単語があります。
> 古い言葉で今は使われていないらしいのですが、
> 意味と、現代のハンガリー語ではどういう単語に該当するのか、
> 教えていただけますでしょうか。

ódd は現代語では óvd となります。óv「守る、保護する」という動詞の命令法2人称単数の対象活用形です。目的語は fejemet で主語は te (=Isten) です。
 

óddについて

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 6月15日(水)17時04分53秒
返信・引用
  いろいろと、わかりやすく教えていただけるので、
最後にもうひとつ質問させてください。

同じBalassi Bálintの詩の第2節に、
óddという単語があります。
古い言葉で今は使われていないらしいのですが、
意味と、現代のハンガリー語ではどういう単語に該当するのか、
教えていただけますでしょうか。
 

Re: dícsérhessenという単語

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 6月15日(水)16時57分51秒
返信・引用
  > No.387[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

ありがとうございます。
ハンガリー語にわか勉強の限界を感じ始めています…
私が私に私のために・・・???
日本語の頭で理解しようとするからいけないのでしょうね。

でも、ハンガリー語のサイトに知っている単語をみつけると嬉しい!
と思えるようになりました。
 

Re: dícsérhessenという単語

 投稿者:しい坊  投稿日:2016年 6月14日(火)01時25分31秒
返信・引用
  > No.385[元記事へ]

MEGUさんへのお返事です。

> しい坊さんへのお返事です。
>
> そうすると、dicsérhessen lelkem の、主語(私の魂)、動詞、目的語(私を)に対して、
> kiért がどう関わるのか、頭がこんがらがってきました。
> ki は、hogy 以下を受けるのでしょうか?

?Kiért dicsérhessen lelkem mindenképpen” の kiért は関係副詞で akiért のことです。英語なら “for whome”。?Akiért lelkem engem mindenképpen dicsérhessen” ですね。「その者(=私)のために何があろうとも我が魂は私を褒め称えることができるように」ということです。「我が魂は私を褒め称える」の間に hogy 以下が含まれます。「我が魂は私を『mindenek ellen megtartottál épen』と褒め称える」となります。
 

Re: dícsérhessenという単語

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 6月 5日(日)14時54分13秒
返信・引用
  > No.384[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

> これの第5連に ?Kiért dicsérhessen lelkem mindenképpen” というのがありますので、この部分のことだと思います。主語は lelkem で engem(私を)という目的語が省略されています。動詞は dicsérhessen ですね。

ありがとうございます。
そうすると、dicsérhessen lelkem の、主語(私の魂)、動詞、目的語(私を)に対して、
kiért がどう関わるのか、頭がこんがらがってきました。
ki は、hogy 以下を受けるのでしょうか?
 

Re: dícsérhessenという単語

 投稿者:しい坊  投稿日:2016年 5月29日(日)01時09分14秒
返信・引用
  > No.382[元記事へ]

またまた気付くのに遅くなってしまいました。

ルネサンス期のハンガリーの詩人バラッシ・バーリント (Balassi Bálint) の詩にコダーイ・ゾルターン (Kodály Zoltán) が曲を付けた合唱曲ですね。

─────────────────
EGY KÖNYÖRGÉS. ÚJ

"[Uns ist ein] kleines Kind" etc. nótájára

1
Nincs már hová lennem, kegyelmes Istenem,
Mert körülvett éngem szörnyű veszedelem,
Segedelmem, légy mellettem, ne hágyj megszégyenednem!

2
Vagy ha azt akarod, hogy tűrjem ostorod,
Csak rút szégyentől ódd fejemet, ha bántod,
Halálomot inkább elhozd, hogynem rútíts orcámot!

3
Áldj meg vitézséggel, az jó hírrel, névvel,
Hogy szép tisztességgel mindent végezzek el,
Öltöztess fel fegyvereddel, jó ésszel, bátor szívvel!

4
Ne gyalázzon éngem kevély ellenségem,
Te légy, Uram, vélem, jótévő Istenem,
Nagy szégyenem ne viseljem tovább, s ne hágyj elesnem!

5
Kiért dicsérhessen lelkem mindenképpen,
Hogy mindenek ellen megtartottál épen,
Áldott Isten, hála légyen néked örökké, Ámen.
─────────────────

詩の題名は ?Egy könyörgés” ですが、コダーイの合唱曲の題名としては ?Szép könyörgés” ですね。

これの第5連に ?Kiért dicsérhessen lelkem mindenképpen” というのがありますので、この部分のことだと思います。主語は lelkem で engem(私を)という目的語が省略されています。動詞は dicsérhessen ですね。

さて、動詞の基本の形は dicsér(褒める)です。動詞に -hat/-het という派生辞を付けて可能動詞を作ることができます。ハンガリー語の動詞に付く -hat/-het は日本語の動詞に付く「可能」の助動詞の「れる・られる」とほぼ同じ機能を持っています。現代ハンガリー語でも日本語の「れる・られる」同様にどの動詞にも付くことができますが、ハンガリー語の辞書には乗っていません。それはハンガリー語の辞書にはお馬鹿な慣例があって、独立語しか掲載しないという方針を取っているからです。派生辞とか接尾辞、後尾等は「語」ではないというので一切載せないのです。それではハンガリー語を学習している外国人はたまりませんが、ハンガリー人にとって辞書とは元々ハンガリー人が外国語を学ぶために存在していたのであって、外国人の都合などは全く考えていなかったのです。だいたい外国人は普通ハンガリー語なんて学びませんからね。

さて、dicsér が「褒める」ですから dicsérhet で「褒められる・褒めることができる」という意味になります。それに命令法3人称単数の人称活用語尾の -jon/-jen/-jön が付くと dicsérhetjen となるはずなのですが、ハンガリー語では t+j では s+s となるので、dicsérhessen「褒められよ!/褒めることができるように!」という意味になります。
 

dícsérhessenという単語

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 5月 6日(金)12時44分19秒
返信・引用
  古いハンガリー語で書かれた歌詞に出てくる言葉です。
逐語訳は「ほめたたえよう」となっています。
辞書ではdícsér(ほめる)しか見つけられず、
なぜhessenがついているのか、すっきりしません。
語尾につく~hezと関係がありますか?

ちなみに直前の単語は、
kiértです。

よろしくお願いいたします。
 

Re: hováとhova

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 5月 6日(金)12時20分25秒
返信・引用
  > No.380[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

> 通常、辞書の見出しなどでは hová は「hova を見よ」となっています。これは意味的には全く同じです。違いはあえて言えば、hova の方が「文語」寄りで hová の方が「口語」寄りと言える程度でしょうか?  あくまでも「寄り」であり、明確な違いではありません。

ありがとうございました。
言語は生き物…ですね。

結局、小さな単語集では無理があるので、
連休中に大きな辞書が閲覧できる図書館に出向き、
いろいろと調べてきました。

解決しなかった語句について、
別スレッドで質問させていただきます。
 

Re: hováとhova

 投稿者:しい坊  投稿日:2016年 4月26日(火)22時13分58秒
返信・引用
  MEGUさんへのお返事です。

ご返事が遅くなりました。通知メールが迷惑メールの方に分類されており、気付くのに遅れました。

> 歌詞の中にhováという言葉があり、「どこへ」という意味はわかっているのですが、手元の単語集にはhovaと載っています。原語のサイトや辞書サイトにも両方記載があったりするのですが、使い分けがあるのでしょうか。

通常、辞書の見出しなどでは hová は「hova を見よ」となっています。これは意味的には全く同じです。違いはあえて言えば、hova の方が「文語」寄りで hová の方が「口語」寄りと言える程度でしょうか?  あくまでも「寄り」であり、明確な違いではありません。
 

hováとhova

 投稿者:MEGUメール  投稿日:2016年 4月20日(水)12時02分53秒
返信・引用
  はじめまして。
合唱指導をしていて、初めてハンガリー語の歌に挑戦します。
歌詞の中にhováという言葉があり、「どこへ」という意味はわかっているのですが、手元の単語集にはhovaと載っています。原語のサイトや辞書サイトにも両方記載があったりするのですが、使い分けがあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:しい坊  投稿日:2012年 3月23日(金)13時58分30秒
返信・引用
  田村 哲雄さんへのお返事です。

> しい坊さんへのお返事です。
>
> > 「お友達」になって確認するという方法もあります (^^)。
>
> 4月5・6日にハンガリー国立歌劇場へ行きます。
> そのときチケットで世話になったお礼の品を渡すつもりですので
> ご本人に会えるかもしれませんね。

 その方は、業務でネット経由でチケットの手配をしてくださったのではありませんか? ならばそれが仕事ですので...。

 いずれにせよ、日本人から日本のお土産をもらって嬉しくないはずはありません。西洋人は素直ですから、素直に喜んでくれるはずです。(これが日本人だと、「仕事でしたことだけなのに、なぜ私に? 気持ち悪い...」なんて勘ぐられてしまい、せっかくの善意が無駄になってしまう恐れもあるのですが...。←私はこういう日本人のメンタリティーが非常に苦手です。)

 ただ、せっかくお土産を持参するのであれば、必ず、相手に届けられなければ残念です。そういう意味でも、事前に Facebook でお友達になっておいて、連絡を取り合っておいた方がよろしいのではないでしょうか? 日本でのように、窓口に行けば 100 % 出会えるというものでもないと思います。

 なお、「本当にその当人かどうかわからないのに、突然、お友達申請するのは...」とお考えなら、Facebook にはメッセージ機能がありますので、事前にメッセージを送って、本人確認しておいてもよろしいでしょう (^^)。

 あ、それから、ブダペストのオペラ座は映画『オペラ座の怪人』のロケに使われたのだったと思います。さらに、オペラ座に行くための地下鉄は、小型で黄色い可愛らしい電車ですが、「欧州大陸最古の地下鉄」と言われています。つまり、パリのメトロよりも古い。私は「欧州大陸最古」ということは、「アフロユーラシア大陸最古」ということだろうと主張しているのですが...。

 で、なぜ「世界最古」と言わないかと言えば、ブダペストの地下鉄の前にロンドンの地下鉄が開通しているからなのですが、実はロンドンの地下鉄はインチキ (?) で、あれは蒸気機関車なのですね。我々が思い浮かべる所謂「地下鉄」ではありません。我々が思い浮かべる本物の地下鉄、つまり電車の地下鉄としては、実はブダペストの地下鉄が世界最古なんですね。

 さらに、この地下鉄の都心側の終点というか始発駅のヴェレシュマルティ広場の出口の階段を上がったところにあるのが、有名なカフェの「ジェルボー」(Gerbeaud Cukrászda) です。東京の青山にも支店がありますね。ここで二重君主国時代の古き良き時代を味わうのもよろしいかと (^^)。(ちなみに、ドイツ史の方々は「オーストリア=ハンガリー帝国」と表現しますが、ハンガリーやオーストリア、その他の中欧研究者らは「オーストリア=ハンガリー二重君主国」と表現します。その理由は、原語の表現もそうなっていることもありますが、オーストリア=ハンガリーは君主が皇帝であるオーストリア帝国と、君主が国王であるハンガリー王国の連邦国家だったので、「帝国」でもあり「王国」でもあるということから、「君主国」と呼ばれるわけです。ドイツ語でも Österreichisch-Ungarische Monarchie と、ハンガリー語でも Osztrák–Magyar Monarchia と「君主国」という表現が使われております。)
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2012年 3月21日(水)13時33分14秒
返信・引用
  > No.334[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

> 「お友達」になって確認するという方法もあります (^^)。

4月5・6日にハンガリー国立歌劇場へ行きます。
そのときチケットで世話になったお礼の品を渡すつもりですので
ご本人に会えるかもしれませんね。
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:しい坊  投稿日:2012年 3月19日(月)00時46分19秒
返信・引用
  > No.332[元記事へ]

田村 哲雄さんへのお返事です。

> ありがとうございました。
> むずかしいですね。

今回の場合は、Facebook で見つけた女性でほぼ間違いないと思います。

「お友達」になって確認するという方法もあります (^^)。
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:しい坊  投稿日:2012年 3月19日(月)00時45分6秒
返信・引用
  > No.331[元記事へ]

発音記号をうっかり間違えておりました。以下のようになります:

Mercedes  [?mɛrʦɛdɛs] または ?mɛrʦe̝ːdɛs
Mercédes  [?mɛrʦe̝ːdɛs]
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2012年 3月18日(日)23時44分59秒
返信・引用
  > No.331[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

ありがとうございました。
むずかしいですね。
 

Re: 男か女か分かりません

 投稿者:しい坊  投稿日:2012年 3月18日(日)15時22分32秒
返信・引用
  田村 哲雄さんへのお返事です。

すみません。なぜかご投稿に気付きませんでした。新規書き込みメールの連絡を見落としたのでしょうか...。


> Mercedes Miklósという方でハンガリー国立歌劇場の切符売り場のスタッフで、私がオペラのチケットを入手するにあたり骨を折ってくれました。
> メルツェデス・ミクローシュと読むのでしょうが、メルツェデスが姓、ミクローシュが名ですね。さてこの方は男なのでしょうか、女なのでしょうか?教えてください。

 Miklós [ˈmikloːʃ] の読みは確かに「ミクローシュ」です。本来は男性名です。ギリシア語のニコラオスが語源で、、英語ではニコラスに当たります。

 Mercedes [ˈmɛrʦɛ(ː)dɛs] の方の読みは「メルツェーデス」と「メルツェデス」の両方があり得ます。こちらはスペイン語の名前の「メルセデス」の輸入ですね。通常は Mercédes と書いて、「メルツェーデス」のように発音しますが、外来語風に、単に Mercedes と書く場合もあります。この場合、そのまま書いたように「メルツェデス」と発音する場合と、ハンガリー語風に「メルツェーデス」と発音する場合があります。こればかりは、本人がどう発音するか聴いて見るしかありません。(日本でも「鈴木」は一般的には「スズキ」ですが、私の知人で「ススキ」と発音する人もおります。「一」と書いて「ヒトシ」ではなく「シトシ」と発音する知人もおります。この方の場合は、「ヒ」と「シ」を発音上混同しているのではなく、ちゃんとした理由があって「シ」と読むのだそうです。)一般的に多いのは「メルツェーデス」と長く発音する読み方です。

 次に困ったことは、Mercedes も Miklós も、本来は下の名前(ハンガリーでは「後の名前」、「右の名前」?)なのですが、どちらも姓として使われる場合もありえます。しかもハンガリー人は姓を先に表記しますが、日本人同様に、外国人に対しては、名姓の順で表記する場合が多いのです。Weöres Sándor (ヴェレシュ・シャーンドル)のように、片方の名前が明らかに下の名前には使われない Weöres のような場合には、仮に Sándor Weöres のように表記されていても、Weöres Sándor が本来の氏名だと判断できますが、Péter Sándor(ペーテル・シャーンドル)のように、どちらもよくある下の名前だとお手上げになります。ハンガリー語のテキストならば、素直に先に書かれているのが姓だと推定できますが、英語などの外国語の中に登場すると、もはや絶対に判断できません。

 さらに、ハンガリー語のテキストであっても、Facebook 等の場合は、倒置表示にしているハンガリー人が多いので、これまた判断ができません。(Facebook の場合はほとんどの日本人も英語やハンガリー語モードでページを表示すると、残念ながら、名姓の順に倒置しています。)

 さて、この方の場合ですが、どちらが姓であってもおかしくありません。つまり、「メルツェ(ー)デス・ミクローシュ」という男性の場合と、「ミクローシュ・メルツェ(ー)デス」という女性の場合があり得ます (^^;)。困りましたね...。

 ちなみに、「メルツェ(ー)デス」は姓である可能性もありますが、一般的には下の名前の場合が多いです。女性名ですから、普通は女性名が姓になることはあまりありえません。下の名前が姓になったとしても、通常は、その男性の一族だということになりますから、今回の場合も男性名の方のミクローシュの方が姓である蓋然性が高いと思われます。つまり、90 % 程度の確率でこの方は「ミクローシュ・メルツェ(ー)デス」という女性である可能性が高いと思われます。

 さらに、Facebook に
「Hungarian National Ballet Company / Magyar Nemzeti Balett」
https://www.facebook.com/HNBC1
というページがあり、そこで、2012年2月23日 16:26 のウォールの書き込みに
「Mercedes Miklós」
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000916860256&ref=pb
という人物が「いいね!」を押しています。

 この方のページを見ると、「Mercedes Miklós」と田村 哲雄さんが書かれたのとぴったり一致する綴りの名前の方です。プロフィール写真は女性のものです。さらに、
「Mercedesさんは一部の情報のみ公開しています」
との表示があります。Facebook ではここには下の名前が表示されるのが常です。と言うわけで、Mercerdes の方が下の名前で、彼女は女性だと判断できます。よって、まとめると、以下のようになります:

ハンガリー語表記:Miklós Mercedes
発音記号:    [ˈmikloːʃˈmɛrʦɛ(ː)dɛs]
読み:      ミクローシュ・メルツェ(ー)デス
性別:      女性
 

男か女か分かりません

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2012年 3月 8日(木)15時00分52秒
返信・引用
  Mercedes Miklósという方でハンガリー国立歌劇場の切符売り場のスタッフで、私がオペラのチケットを入手するにあたり骨を折ってくれました。
メルツェデス・ミクローシュと読むのでしょうが、メルツェデスが姓、ミクローシュが名ですね。さてこの方は男なのでしょうか、女なのでしょうか?教えてください。



 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 9月 6日(火)00時38分6秒
返信・引用
  > No.328[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

ありがとうございました。
まさに腕の見せ所ですね。
 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 9月 6日(火)00時26分40秒
返信・引用
  ああ、わかりました。お父さんがプレゼントされた銀製のシガレットケースの蓋の内側にプレゼントしてくれた会社の同僚たちの署名が書き込まれていたわけですね? で、名前のトップに (?)(すみません、英語は得意ではないので...)父親が使っていた母親の愛称である“Puszikád”があった。(つまりお母さんも一緒にプレゼントしてくれていた。)

...と言うことですね? う~ん、これは日本語に訳すのが難しい。意味自体は先ほどの解釈の通りです。つまり puszi が peck だとすれば、puszika は愛称で pecky とでもしましょうか? ハンガリーでは親しい間柄では、この puszi をよくします。で、しばしばこの単語自体を挨拶代わりにも使います。Puszi! 英語で言えば Kiss (you)! みたいなもんでしょうか? で、その挨拶の呼びかけをより“可愛らしく”したものが Puszika! です。(別れる時の挨拶として使った場合は「バイビー!」みたいな感じでしょうか?)で、父親は妻のことをニックネーム用に Puszika「プスィカ」と呼んでいたわけです。-ka/-ke の指小辞が付けば、「ちゃん」みたいな意味になりますから。つまり puszi が「接吻」だとすれば、Puszika は「接吻ちゃん」とか、(相手が男性なら)「接吻くん」のような意味で使われています。

さて、ここからが難しいのですが、ハンガリー語では所有関係を人称語尾で表現します。こんな感じです:

Puszika     プスィカ     プスィカ
Puszikám  プスィカーム   私のプスィカ
Puszikád   プスィカード   君のプスィカ
Puszikája  プスィカーヤ    彼(女)[あなた様]のプスィカ
Puszikánk    プスィカーンク   私たちのプスィカ
Puszikátok   プスィカートク   君たちのプスィカ
Puszikájuk   プスィカーユク   彼(女)ら[あなた様方]のプスィカ

ハンガリー語で相手を呼ぶ時には呼格的に「私の~」を付けて Puszikám!(プスィカーム)のように呼びかけます。英語でも My Pecky! のように my を呼格として使いますよね?

ですから、この Puszikád は「あなたのプスィカ」(Your Pecky) という意味です。夫が妻であるが自分を Puszikám「私のプスィカ」(My Pecky) と呼んでいるので、妻の方は「あなたのプスィカ」と署名したわけです。

英語から訳していると、どうしても引用符に囲まれた“Puszikád”全体を訳したい (?) と感じてしまうと思いますが、これはハンガリー語が文法的に人称後尾の -d を分けて(独立させて)表記できないためにしかたなく全体を引用符に囲んでいるのです。

母親のニックネームは相対的な立場によって動的に(ダイナミック)に変ります。父親にとっては「プスィカーム」(私のプスィカ)ですが、母親本人にとってはただの「プスィカ」、夫に向かっては「プスィカード」(あなたのプスィカ)となります。職場の同僚たちや、この父母の子供らにとっては、母親は父親の「プスィカーヤ」(彼のプスィカ)なわけです。

このシチュエーションでは、母親が父親に対して「プスィカード」と署名した音の響きにはあまり意味がありません。「あなたの“接吻”ちゃん」といった普通名詞的な意味の方が大事です。(プスィカとかプスィカードとか音訳しても日本人読者には全く意味を持ちません。メアリーとかスーザンとか言っているのと同じに聞こえてしまいます。)どう訳すか? 腕の見せ所ですね (^^)!
 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 9月 5日(月)23時03分58秒
返信・引用
  しい坊さんへのお返事です。


> ハンガリー語でしょうね。その前後の会話を英語のまま転載していただけますか?

問題の単語が出てくる段落を全部転載します。

Among my souvenirs, there is a silver cigarette case, which had been presented to my father by the members of the company.
It has many of their autographs inside the lid.
Heading the list of names is "Puszikad," my father's pet name for my mother, followed by the great Arthur Nikisch, who had come to conduct a special concert in Norway, again featuring Beethoven's Ninth Symphony with my mother as soprano soloist.
 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 9月 5日(月)21時46分30秒
返信・引用
  > No.325[元記事へ]

おっと、先にご質問されていた田村さんでしたね (^◇^;)。失礼しました。

> この単語は私は翻訳中の本(英語)に出てきて、
> 夫が妻を呼ぶときの愛称です。
> 夫婦はハンガリー人ですので、ハンガリー語かと思い
> お尋ねした次第です。

ハンガリー語でしょうね。その前後の会話を英語のまま転載していただけますか?
 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 9月 5日(月)21時38分56秒
返信・引用
  > No.324[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

> 前後のコンテキストもなく、一方的に単語だけをポンと出されても正直困ります。
> どういう状況で遭遇した単語なのか、ネットで見たのであれば、その URL 等を提供していただきたい者です。

たいへん失礼しました。
この単語は私は翻訳中の本(英語)に出てきて、
夫が妻を呼ぶときの愛称です。
夫婦はハンガリー人ですので、ハンガリー語かと思い
お尋ねした次第です。
 

Re: 単語の表記と意味

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 9月 5日(月)17時21分45秒
返信・引用
  前後のコンテキストもなく、一方的に単語だけをポンと出されても正直困ります。

どういう状況で遭遇した単語なのか、ネットで見たのであれば、その URL 等を提供していただきたい者です。

もし、その単語が本当に puszikad [ˈpusikɒd] であるとすれば、確かに音訳は「プスィカド」ないし「プシカド」となるでしょう。

ただし、恐らくそのような語彙はハンガリー語にはありません。通常考えられるのは puszikád [ˈpusikɑ̈ːd]「プスィカード」ないし「プシカード」でしょう。

puszi [ˈpusi] 挨拶のために頬に軽く唇を触れるだけの軽い接吻。英語の peck [ˈpek]。
csók [ˈʧoːk] (フレンチ・)キス。(口と口を合わせ舌を絡ませる接吻。)
-ka/-ke [ˈkɒ]/[ˈkɛ] 名詞に付いて可愛らしさを強調する指小辞。

-(a)d(a)/-(e)d(e) [(ɒ)d(ɒ)] / [(ɛ)d(ɛ)] (名詞に付いて、その名詞の所有者を表現する)君の~、お前の。(接続する名詞が -a/-e [ɒ] / [ɛ] の母音で終っている時には、その母音は -á/-é [ɑ̈ː] / [e̝ː] と長母音化する)

puszikád [ˈpisikɑ̈ːd] 君[お前]の(可愛い)接吻。英語ならさだめし your (little/pretty) peck。
 

単語の表記と意味

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 9月 5日(月)14時25分53秒
返信・引用
  Puszikadの表記はプスィカドでいいでしょうか?
それから、この単語の意味をご教示願えないでしょうか。
 

Re: bonxのカナ表記について

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 6月 8日(水)16時50分23秒
返信・引用
  > No.321[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

>  この主人公は何人(なにじん)なのでしょう?

    両親はハンガリー人ですから、民族的にはハンガリーといってよいでしょう。
  この主人公はIbonka Astrid Ma(')ria Va(')rnay, 一般にはAstrid Va(')rnayの名で
  親しまれているオペラ歌手です。1918年ストックホルム生~2006年ミュンヘン没。
  ストックホルムで生まれたのは、たまたま両親が仕事でそこにいたときに生まれた
  というだけです。
  アメリカやドイツを中心に活躍したドラマティック・ソプラノです。
>
> > Mother then shortened the nickname even more to "Bonx."
>  やはり Bonx は [ˈboŋks](ボンクス)っぽいですね。

  Bonkaを短縮してBonxと書かれていますが、ボンクスでいいですか。
  3音が4音になってしまいますが。

>  差し支えなければ、作者名と原題、あと、どこの出版社から出るのかも教えていただけると、完成が楽しみです。

  原題は55Years in Five Acts 当人が語ったものをDonald Arthurという人が本にした
  彼女の自伝です。300ページを超す大書で、またスピードも遅いため、完成までに数年かかる
  でしょう。したがって、出版社はまだ決めていません。
  関心を持っていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 
 

Re: bonxのカナ表記について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 6月 7日(火)23時06分20秒
返信・引用
  > No.319[元記事へ]

田村 哲雄さんへのお返事です。

 この主人公は何人(なにじん)なのでしょう?

> My parents also immortalized Father's first sight of me by giving me the name lbolyka which I Iater shortened to "Bonka " because I had trouble pronouncing it.

 Bonka [ˈbonkɒ](ボンカ)


> Mother then shortened the nickname even more to "Bonx."

 やはり Bonx は [ˈboŋks](ボンクス)っぽいですね。

 差し支えなければ、作者名と原題、あと、どこの出版社から出るのかも教えていただけると、完成が楽しみです。
 

Re: ハンガリー人の氏名について

 投稿者:桑山英之メール  投稿日:2011年 6月 7日(火)17時26分45秒
返信・引用
  > No.316[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

本当にありがとうございました。
感謝!感謝!です。。。
 

Re: bonxのカナ表記について

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 6月 7日(火)15時13分49秒
返信・引用
  > No.318[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

> 田村 哲雄さんへのお返事です。
>
>  可能であれば、その単語が含まれる文章1段落位を提供していただけると、より確実に判断ができるかも知れません。

さっそくご返事をいただき、ありがとうございます。
その段落はこうです。よろしくお願いします。
But my father was not half as captivated with what my parents called my staccato squalling as he was with the fact that his long-cherished dream of becoming father to a daughter had finally come true.
Gazing deeply into my purplish eyes, he suddenly expostulated, "Ibolyka," the Hungarian word for "little violet."
The baby girl with the violet eyes, in fact, had thrilled her proud father to such a degree that, being the theatrical fellow he was, he immediately staged another grand gesture.
Hurrying out to the nearest cut-rate sidewalk flower stand, he returned with an armload of purple flowers, which he proceeded to strew all over my crib, much to the annoyance of the baby nurse.
My parents also immortalized Father's first sight of me by giving me the name lbolyka which I Iater shortened to "Bonka " because I had trouble pronouncing it.
Mother then shortened the nickname even more to "Bonx."
 

Re: bonxのカナ表記について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 6月 7日(火)12時45分41秒
返信・引用
  田村 哲雄さんへのお返事です。

> bonxのカナ表記はボンでいいでしょうか?
> この言葉は、私が翻訳している本(英語)のなかで、
> ハンガリー人夫婦の娘のニックネームとして出てきます。

 通常のハンガリー語ではありえない名前ですね。ニックネームなのに小文字で始まっているのですか!? 通常ではありえませんが、これを発音するとすれば、通常では「ボンクス」[ˈbonks] でしょうね。

 ただ、そのニックネームが、ハンガリー語ではなく、英語やフランス語で付けられている場合もあり得ます。日本人でも Eddie とか呼ばれている人はいますからね。

 可能であれば、その単語が含まれる文章1段落位を提供していただけると、より確実に判断ができるかも知れません。
 

bonxのカナ表記について

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 6月 7日(火)12時18分15秒
返信・引用
  bonxのカナ表記はボンでいいでしょうか?
この言葉は、私が翻訳している本(英語)のなかで、
ハンガリー人夫婦の娘のニックネームとして出てきます。
 

Re: ハンガリー人の氏名について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 6月 7日(火)12時12分37秒
返信・引用
  > No.315[元記事へ]

桑山英之さんへのお返事です。

> しい坊さんへのお返事です。
>
> ご回等賜り、本当に有難うございます。
> その方のお名前は、テュージェイ・トマス(tomas)さんでした。

 トマスというハンガリー人の名前はありません。男性ならば恐らくタマーシュ (Tamás) [ˈtmɑ̈ːʃ] でしょう。

 姓は...テルジェイ (Tölgyei) [ˈtølɟɛi] というのを見つけました。恐らく、テルジェイ・タマーシュ (Tölgyei Tamás) [ˈtølɟɛiˈtmɑ̈ːʃ]さんでしょう。


> 尚、娘さんがいて、そのコの名前は、テュージェイ・テュンデさんでした。

 テュンデ (Tünde) [ˈtyndɛ] は19世紀の詩人が tündér「妖精」という普通名詞から作った女性の名前です。テルジェイ・テュンデ (Tölgyei Tünde) [ˈtølɟɛiˈtyndɛ] でしょうね。


> やりとりしたお手紙が残っていれば良かったのですが、残っておらず、せめて氏名がはっきりすれば、捜索?の糸口があると思い、メールした次第でした。

 ハンガリーの SNS の iWiW でも Tölgyei で検索してみましたが、ヒットしませんでしたね。Facebook にも見当たりません。Google だと結構ヒットするのですが...。
 

Re: ハンガリー人の氏名について

 投稿者:桑山英之メール  投稿日:2011年 6月 7日(火)11時50分10秒
返信・引用
  > No.311[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

ご回等賜り、本当に有難うございます。
その方のお名前は、テュージェイ・トマス(tomas)さんでした。
尚、娘さんがいて、そのコの名前は、テュージェイ・テュンデさんでした。

やりとりしたお手紙が残っていれば良かったのですが、残っておらず、せめて氏名がはっきりすれば、捜索?の糸口があると思い、メールした次第でした。

本当に有難うございました。
 

Re: Ibolykaの表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 6月 7日(火)09時18分54秒
返信・引用
  > No.313[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

>  携帯電話ではないので、件名に本文を続けることはお避けください。本文のみで質問が完結するようにお願いいたします。突然「イボイカでいいでしょうか?」と問われても「はて、疣烏賊とは?」と困惑してしまいます。

失礼いたしました。
以後、本文のみで質問が完結するようにします。

 

Re: Ibolykaの表記

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 6月 6日(月)17時06分13秒
返信・引用
  > No.312[元記事へ]

田村 哲雄さんへのお返事です。

> イボイカでいいでしょうか?

 携帯電話ではないので、件名に本文を続けることはお避けください。本文のみで質問が完結するようにお願いいたします。突然「イボイカでいいでしょうか?」と問われても「はて、疣烏賊とは?」と困惑してしまいます。

 Ibolyka [ˈibojkɒ] とは女性の名前の Ibolya [ˈibojɒ] で、-ka [kɒ]/-ke [kɛ]; -kó [koː].-kő [køː]; -cska [ʧkɒ]/-cske [ʧkɛ] は指小辞です。「イボヤ」が本来の名前で、「イボイカ」は愛称形です。カナヘの翻字は「イボイカ」で結構です。


> little violetを意味するそうですね。

 この名前は普通名詞の ibolya から来ています。ibolya はスミレの意味です。
 

Ibolykaの表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 6月 6日(月)14時53分42秒
返信・引用
  イボイカでいいでしょうか?
little violetを意味するそうですね。
 

Re: ハンガリー人の氏名について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 5月12日(木)10時08分38秒
返信・引用
  > No.310[元記事へ]

桑山英之さんへのお返事です。

>  早速ですが、今から20年前(当時私は18歳でした)にKaposvarへ1ヶ月ほどホームスティしていたことがあるのですが、

ショモジュ県 (Somogy megye) [?ʃomoɟ meɟɛ] の県庁所在地、カポシュヴァール特別市 (Kaposvár megyei jogú város)  [?kɒpoʃvɑːr meɟɛi joguː vɑːroʃ]ですね。


> いまやホストファミリーとは音信不通になってしまいました。
>  そこでご教授賜りたいのですが、ファミリーだった父のファーストネームはわかるのですが、ラストネーム(つまり苗字)のつづりがわからないのです。ちなみにそのラストネームは『テュージェイ』さんでした、

う~ん、ハンガリー人は姓が先なので(だからハンガリー人においては「ラスト・ネーム」ではありませんね)、テュージェイ・ナントカというわけですね? 「テュージェイ」というのはハンガリー語ではありえない姓なので、困りました。下の名前は何でしょうか? また、例え完璧でなくても姓の綴りの一部でもわかりませんか? もし、昔の手紙や絵葉書などが残っていれば、署名の部分をスキャンしてアップしてもらえれば確実なのですが...。それも複数の手紙が残っていれば、複数あれば、より確実になります。もし可能であれば、手紙の文章全体もアップしてもらえれば、手書き文字の癖がわかり、より確実に判読できます。もちろん信書を公開するのはプライバシーの問題からはばかられるかも知れませんが、私の経験では、こういう関係の手紙のやり取りは通常はせいぜい「お元気ですか?」とか、「我が家の犬は名前をレックスと言う雄で...」とかいった他愛の無いものである場合が多いので実害はないと思います。また、それでも心配でしたら、厳密に署名の部分だけでも結構ですが、その分、判読が困難になります。

 また、この掲示板のメール通知機能を設定しておけば、今すぐ正解が得られなくても、後日、正解がわかって、私が書き込みをしたときにも連絡が行きますので、ご活用ください。
 

ハンガリー人の氏名について

 投稿者:桑山英之メール  投稿日:2011年 5月12日(木)08時38分11秒
返信・引用
  > No.285[元記事へ]

 突然のご質問で大変失礼致します。
先生の『ハンガリー人の氏名でご存知になりたいことがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。』というお言葉におすがりしたくメール致しました。

 私は宮崎県在住の桑山と申します。

 早速ですが、今から20年前(当時私は18歳でした)にKaposvarへ1ヶ月ほどホームスティしていたことがあるのですが、いまやホストファミリーとは音信不通になってしまいました。
 そこでご教授賜りたいのですが、ファミリーだった父のファーストネームはわかるのですが、ラストネーム(つまり苗字)のつづりがわからないのです。ちなみにそのラストネームは『テュージェイ』さんでした、

 何卒、つづりのご教授をお願い申し上げます。
 

Re: 人名の表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 3月14日(月)16時56分14秒
返信・引用
  > No.308[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

たいへんありがとうございました。
とてもよく分かりました。
感謝します。

>  「ヤヴォール」という読みがどうして出てくるのか謎ですが...。(そう言えば日本人はしばしば Gábor [ˈɡɑːbor]「ガーボル」というハンガリー人の男性名を「ガボール」と表記しますね。不思議です。)

「ヤヴォール」という表記を見たことがありましたので、お伺いした次第です。
 

Re: 人名の表記

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 3月13日(日)19時49分43秒
返信・引用
  > No.307[元記事へ]

田村 哲雄さんへのお返事です。

 ハンガリー語は日本語と同じで母印の長短の区別が音韻的(音素的)です。従って、ハンガリー語の固有名詞を日本語に翻字するときにも長母音を正確に反映させるべきです。

> 私が手がけている翻訳の人名表記についてお伺いします。
> 1.Várnayの日本語表記はヴァルナイでいいでしょうか、それともヴァールナイと伸ばすべきでしょうか?

 当然、これは Várnay [ˈvárnɒi] ですから「ヴァールナイ」(姓)です。


> 2.Máriaはマリアでいいでしょうか、それともマーリアと伸ばすべきでしょうか?

 Mária [ˈmɑːriɒ] マーリア

> 3.Jávorはヤヴォールでしょうか、それともヤーヴォルでしょうか?

 「ヤヴォール」という読みがどうして出てくるのか謎ですが...。(そう言えば日本人はしばしば Gábor [ˈɡɑːbor]「ガーボル」というハンガリー人の男性名を「ガボール」と表記しますね。不思議です。)Jávor [ˈjɑːbor] 「ヤーボル」です。


> 4.Junghans日本語表記はユングハンシュでいいでしょうか?

 これはハンガリー人の姓ではありませんね。ドイツ人にあります。有名な時計メーカーの社名でもありますよね? Uhrenfabrik Junghans GmbH & Co. KG。日本語では「ユンハンス」というのが一般的な読み方のようです。Wikipedia にも項目があります。ドイツ人でしたら発音はたぶん [ˈjʊŋhans] でしょうから、やはり「ユン(グ)ハンス」となるでしょう。この固有名詞が作品の中で時計として登場するならば、日本語では「ユンハンス」で構わないと思いますが、もしも単にドイツ系の姓を持っているだけのハンガリー人だった場合にはハンガリー語風に [ˈjuŋkhɒns]「ユンクハンス」と発音されるでしょう。字面から翻字で「ユングハンス」と有声音にした方がいいかもしれません。

 ハンガリー語では「s」は通常は [ʃ] ですが、外国語の固有名詞や古い由緒あるハンガリー人の姓などの場合にはそのまま「s」[s] と読みます。この場合は、ドイツ人であるにせよ、ハンガリー人であるにせよ、末尾の「s」は [s] です。(例としてハンガリーを代表する名門貴族の Esterházy 家の綴りと発音があります。読み方は [ˈɛsterhɑːzi] 「エステルハーズィ」となり、「エシュテルハーズィ」とはなりません。またドイツ語ではないので「エスターハーズィ(ー)」のようにもなりません。)

 Heller や Fischer という姓は、ドイツ人の場合には [ˈhɛlɐ]「ヘラー」、[ˈfɪʃɐ]「フィッシャー」となりますが、単にドイツ系の性を持っているだけで、本人はハンガリー人であるならば、[ˈhɛlːɛr]「ヘッレル」、[ˈfiʃɛr]「フィシェル」となります。
 

人名の表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 3月12日(土)16時57分37秒
返信・引用
  私が手がけている翻訳の人名表記についてお伺いします。
1.Va(')rnayの日本語表記はヴァルナイでいいでしょうか、それともヴァールナイと伸ばすべきでしょうか?
2.Ma(')riaはマリアでいいでしょうか、それともマーリアと伸ばすべきでしょうか?
3.Ja(')vorはヤヴォールでしょうか、それともヤーヴォルでしょうか?
4.Junghans日本語表記はユングハンシュでいいでしょうか?
 

Re: ハンガリー語のカタカナ表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 3月 7日(月)19時48分52秒
返信・引用
  > No.304[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

ありがとうございます。
助かりました。
 

Re: ハンガリー語のカタカナ表記

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 3月 7日(月)01時30分52秒
返信・引用
  > No.304[元記事へ]

文字化けしていますね (^^;)。

Frigyes [ˈfriɟɛʃ] フリジェシュ
ラテン語の Federico、ドイツ語の Friedrich、フランス語の Frédéric、英語の Fredrik

Népopera [ˈneːpoperɒ] (発音上は)ネーポペラ、(意味的には)ネープオペラ
ドイツ語の Volksoper、英語の People’s Opera です。
nép [ˈneːp] は「民衆」とか「大衆」、「庶民」といった意味です。opera [ˈoperɒ] は「歌劇」、「オペラ」です。また operaház [ˈoperɒhӓːz](オペラハーズ)「歌劇座」、「歌劇場」の略でもあります。
ház [ˈhӓːz] は「家」です。偶然英語の house やドイツ語の Haus に似ていますが、語源的にはそれらとは全く無関係で、フィンランド語の kota と同語源でウラル祖語にさかのぼります。
 

Re: ハンガリー語のカタカナ表記

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 3月 6日(日)16時43分50秒
返信・引用
  > No.303[元記事へ]

田村 哲雄さんへのお返事です。

> 次のふたつの語はこのような表記でいいでしょうか?
> Frigyes フリジェス
> Ne(')popera ネプオペラ

Frigyes [?fri???] フリジェシュ
ラテン語の Federico、ドイツ語の Friedrich、フランス語の Frédéric、英語の Fredrik

népopera [?ne??poper?] (発音上は)ネーポペラ、(意味的には)ネープオペラ(翻訳に使うなら「ネープオペラ」の方が良いかも。)
ドイツ語の Volksoper、英語の People’s Opera です。
nép [?ne??p] は「民衆」とか「大衆」、「庶民」といった意味です。opera [?oper?] は「歌劇」、「オペラ」です。また operaház [?oper?h???z](オペラハーズ)「歌劇座」、「歌劇場」の略でもあります。
ház [?h???z] は「家」です。偶然英語の house やドイツ語の Haus に似ていますが、語源的にはそれらとは全く無関係で、フィンランド語の kota と同語源でウラル祖語にさかのぼります。
 

ハンガリー語のカタカナ表記

 投稿者:田村 哲雄メール  投稿日:2011年 3月 6日(日)11時47分13秒
返信・引用
  あるオペラ歌手の伝記を翻訳しています。英語ですが、ときどきハンガリーの人名や地名が出てきてどのように表記すべきか悩みます。
次のふたつの語はこのような表記でいいでしょうか?
Frigyes フリジェス
Ne(')popera ネプオペラ
 

Re: ロシア語学習について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 1月12日(水)21時00分15秒
返信・引用
  > No.301[元記事へ]

 >里見悦郎さん

 おっと、うっかりタイトルを見落としてしまっていましたが、「ロシア語学習について」ではありませんよね? 「ハンガリー語の独習書について」ですよね?

 ロシア語はインドヨーロッパ語族スラブ諸語の言語で、ハンガリー語はウラル語族フィンウゴル語派の言語ですので、全く系統が違いますので、もしロシア語のことをおっしゃっていたのであれば、ロシア語のことは私には全くわかりません...。
 

Re: ロシア語学習について

 投稿者:しい坊  投稿日:2011年 1月12日(水)20時56分56秒
返信・引用
  > No.300[元記事へ]

 >里見悦郎さん

> はじめまして、このたび私の生徒(高校生)がブタペストにあるハンガリー国立ブタペストバレエ学校へ
> 1年間の留学が決まりました。9月より、ブタペストに滞在しますが、ハンガリー語のテキスト(可能で
> あれば、音声付)などがれば準備ができると考えています。大変恐縮ですが、ハンガリ語の独習用
> テキストなどご紹介いただけると助かります。

 高校生でしたら、日本語で書かれた教科書が必要になると思われますが...。音声教材が付いているものとしては

早稲田 みか『《CDエクスプレス》ハンガリー語』白水社

等があるでしょうか?


> 追伸:私は東海大学卒業です。

 教養学部でしょうか?


> ロシア・旧ソビエト共産圏の身体文化・芸術を研究しております。35年前、
> 東海大学にハンガリーより女性の日本語研究者シダシイイ先生がお越しになり、
> 親しくハンガリ語を教えていただいておりました。

 たぶん、ヒダシ・ユディット (Hidasi Judit) さんでしょうね。現在、彼女の元の旦那さんのチェレシュニェーシ・ラースロー (Cseresnyési László) さんが(彼とは大学の卒論のゼミが一緒でした)四国学院大学で教鞭を執っておられます。
 

ロシア語学習について

 投稿者:里見悦郎メール  投稿日:2011年 1月12日(水)10時28分21秒
返信・引用
  はじめまして、このたび私の生徒(高校生)がブタペストにあるハンガリー国立ブタペストバレエ学校へ1年間の留学が決まりました。9月より、ブタペストに滞在しますが、ハンガリー語のテキスト(可能であれば、音声付)などがれば準備ができると考えています。大変恐縮ですが、ハンガリ語の独習用テキストなどご紹介いただけると助かります。よろしくお願いいたします。武蔵野美術大学身体文化研究室講師里見悦郎。
追伸:私は東海大学卒業です。ロシア・旧ソビエト共産圏の身体文化・芸術を研究しております。35年前、東海大学にハンガリーより女性の日本語研究者シダシイイ先生がお越しになり、親しくハンガリ語を教えていただいておりました。
   
 

Re: 宛名書きに、付いて。

 投稿者:しい坊  投稿日:2010年 9月 5日(日)00時44分59秒
返信・引用
  > No.298[元記事へ]

最近、この掲示板もやっと Unicode に対応したようですね。ハンガリー語がそのまま入力できます。以前のように特殊な入力方法を取らなくても、平文でそのままハンガリー語や発音記号が入力できるようになったのは素晴らしいことです。

外国のサイトは、もう Unicode 対応が当たり前なのですが、日本の色々なサービスは、相変わらず JIS (ISO-2022-JP) に固執していますね。

Facebook 等でも、世界中の文字が混在して使えるのでメッセージなども様々な言語が混じっていて、賑やかと言うか、眺めていて楽しいです。

パソコンの Mac や iPhone、iPad も文字は全て Unicode ですが、住所録もスケジュールも何語でも入力できる快適さはたまりません。特に言語学や語学をやっている人には最高でしょう。

Mac OS X も Windows も OS レベルでは Unicode なのですが、Windows 版の国産ソフトは、わざわざ Shift JIS しか使えないように改造(改悪)しているものが多いです。理解に苦しみますが。

Mac OS X も Windows も Unicode なので世界中のほとんどの文字が入力できるようになっています。Mac の場合は入力ソースに「U.S. Extended」というのを選んでおくだけで、JIS キーボードの場合には、{space} バーの左隣の {英数} キーを押すだけで、Unicode 入力モードになり、ブラインドタッチで、ラテン文字を使っている言語であれば、どんな特殊文字でも簡単に入力できるようになります。1種類のキー配列でほとんどの言語が入力できてしまうと言うのは非常に快適です。Windows の場合は、Unicode には対応しているのですが、そういった入力方法が提供されていないことが問題ですね。世界中の文字は入力できるはずなのですが、では、どうやって? これが最大の問題でしょうね。
 

Re: 宛名書きに、付いて。

 投稿者:しい坊  投稿日:2010年 9月 5日(日)00時33分59秒
返信・引用
  > No.297[元記事へ]

Misztikusさんへのお返事です。

> ハンガリーの友人に図鑑を、送る事になりました。何分始めての事なので、
> 宛名書きで日本であれば名前に、(様)にあたる敬語を、付けますが
> ハンガリーの場合は、どうなんでしょうか?、宜しくお願い致します。

日本人は、日本語の習慣からどうしても何かを名前の後に付けないと落ち着かないと言うか、不安になるようですね。

付ける方法もあるのですが、ややこしいし、大時代的で、それを使った差出人の日本人の意識と、受け取った方のハンガリー人の受ける印象は全く違ったものになってしまいます。

仮にハンガリー人の名前が Kovács János だとすると、手紙の封筒の宛名書きでは Kovács János Úr とか Kovács János Úrnak と書いてもいいのですが、では、相手が Kovács Jánosné だったり、未婚の Kovács Mária だったりしたらどうするか、という問題があります。英語の Mrs. や Miss (死語ですな...)の発想から Kovács Jánosné は Kovács Jánosné Asszony のように書く場合もないわけではありませんが、気持ち悪いですね (^^;)。ましてや未婚の女性に Kovács Mária Kisasszony なんて書くのは...ありえない...。

宛名書きで一番多いのは呼び捨てです。つまり Kovács János だけ。どうしても座りが悪く、何か付けたいのであれば、氏名の後に ~ részére と付ける方法もあります。Kovács János részére、Kovács Jánosné részére、Kovács Mária részére。

私は昔の学友たちに宛てた手紙ではお互いに Kovács János Úrnak とか言った風にわざと大時代的に書いたりしますが、これは当然遊びです。

もっとも最近はハンガリーもドイツ資本やアメリカ資本が大量に入ってきていて、彼らのマニュアル文化でハンガリー語化する時に Herr や Frau、Mr. や Ms. 等を強制的にハンガリー語に訳させたものが使われていたりしますので、その内、ハンガリー語でも手紙の敬称が一般的になるかもしれませんね。ちょうど最近の日本のファストフード店やコンビニ、スーパーに入ると、店員が笑顔で「いらっしゃいませ。こんにちは (^^)」と挨拶しますが、これは本来の日本語では客に対して非常に無礼極まりない挨拶ですよね。英語からの直訳がそれを一般化してしまっているようです。今の若い世代に「客に対して“こんにちは”は非常に失礼になる」と説明しても理解してもらえないでしょう。ハンガリー語でもそうなる可能性は否定できません。
 

宛名書きに、付いて。

 投稿者:Misztikusメール  投稿日:2010年 9月 4日(土)21時27分52秒
返信・引用 編集済
  ハンガリーの友人に図鑑を、送る事になりました。何分始めての事なので、宛名書きで日本であれば名前に、(様)にあたる敬語を、付けますがハンガリーの場合は、どうなんでしょうか?、宜しくお願い致します。  

Re: 発音についてです

 投稿者:しい坊  投稿日:2010年 7月24日(土)12時02分30秒
返信・引用
  > No.295[元記事へ]

加藤浩樹さんへのお返事です。

> 初めてメールをお出しいたします。

 これは「メール」ではありません、「掲示板」です。ですから、全世界に公開されています。


> ハンガリー出身のピアニスト、タマーシュ・ヴァーシャーリをよく聞いています。しかし、好きなピアニストであるにもかかわらず、お名前のアクセントや実際の発音が分かりません。

 ハンガリー語は語頭(単語の先頭)に強勢(アクセント)があります。(正確には少し違うのですが、一般の方はそういう理解でよろしいでしょう。)

 彼の名前はハンガリー語では Vásáry Tamás と表記します。ハンガリー語では母音の上に「´」の付いたものは長母音となります。また、ö や ü のようにウムラウト (¨) の付いた短母音の長母音は「˝」を付けて ő や ű のように表記します。19世紀には ő や ű 等は生真面目に ö́ や ǘ のように表記されていました。

 姓の Vásáry の最後の y は i [i] という母音の古い字形ですので、普通に「イ」です。ハンガリー語では人名の姓の部分だけ古い正書法の綴りが認められています。下の名前の方は、これは昔の人名であっても、現代の正書法で表記することになっています。日本の戸籍でも新規に登録することが認められていない旧字体の氏名がたくさん残っていますよね。それと同じです。

 彼の名前を国際発音記号で表記すると、[ˈvɑ̈ːʃɑ̈ːri ˈtɒmɑ̈ːʃ] となります。これを日本語の仮名に翻字すると、「ヴァーシャーリ・タマーシュ」となります。

 ちなみに、バルトーク・ベーラにせよ、コダーイ・ゾルターンにせよ、オルバーン・ジェルジュにせよ、ショルティ・ジェルジュにせよ、シュタルケル・ヤーノシュにせよ、スィゲティ(またはシゲティ)・ヨージェフにせよ、フィシェル・アーダームにせよ、レハール・フェレンツにせよ、リスト・フェレンツにせよ(以上、全員音楽家)ハンガリー人は、日本人同様に姓を先に、名を後に表記します。

 日本におけるハンガリー、ハンガリー語研究者の 99 % はハンガリー人の名前は日本語でも姓を先に、名を後に表記します。しかし、多勢に無勢。圧倒的多くのハンガリーやハンガリー語を知らない方々はハンガリー人の姓名を名姓の順にひっくり返して表記したがります。(特になぜか音楽関係者に名姓の順に倒置することにこだわる人が多い...。)せっかく日本人もハンガリー人も姓名の順に名前を表記するのですから、ぜひ、皆さんもハンガリー人の姓名を姓名の順で表記することにご協力ください m(._.)m。

 むかしあるレコード会社の人にジャケットに「バルトーク・ベーラ」のように姓名の順で表記するようにお願いしたことがるのですが、そう言うのであればそうするが、帯の部分はスペースの都合上名前はイニシャルだけに省略して「B・バルトーク」のようにするものなのだが、「バルトーク・ベーラ」としてしまったら、「B・バルトーク」と整合性が取れないではないかといわれたことがありました。「それは普通に“バルトーク・B”と表記すれば良いではないか」と答えたら、そういう発想は全くなかったようで、驚いていました。

 ちなみに、書籍の人名索引等では西洋でも姓を先に表記しますが、多くの日本人は「姓を先に表記して、姓の直後にコンマを打ち、その後に名を表記する」と誤解している方がほとんどで、「Lennon, John」に倣って「Bartók, Béla」や「Yukawa, Hideki」のように表記していますが、このコンマは「本来の語順を倒置している」という記号ですから、ハンガリー人や日本人のように姓名を倒置していない名前の場合はコンマを入れてはいけません。つまり、「Lennon, John」ですが、「Bartók Béla」や「Yukawa Hideki」です。
 

発音についてです

 投稿者:加藤浩樹メール  投稿日:2010年 7月24日(土)10時56分3秒
返信・引用
  初めてメールをお出しいたします。ハンガリー出身のピアニスト、タマーシュ・ヴァーシャーリをよく聞いています。しかし、好きなピアニストであるにもかかわらず、お名前のアクセントや実際の発音が分かりません。もし私のような門外漢にもまねができそうな表記方ほ等がありましたらお教えいただけるとありがたいです。ぶしつけなお願いで申し訳ありません。  

Re: 人名の仮名表記

 投稿者:松村恒メール  投稿日:2010年 2月17日(水)20時50分45秒
返信・引用
  > No.292[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

しい坊さん(=深谷先生)

懇切なご教示ありがとうございました。
初めてのBBSへの書き込みで、不備をしたにもかかわらず、かゆいところに手が届くようなご解説でとても学ぶことが多かったです。
国際ことわざ目録への日本語ことわざの参入という計画をたてていますが、日本語と印欧語ことわざの間にウラル語ことわざがリンクとしてとても重要であることをパツォライ先生から教えられました。
急にハンガリー語の学習を始めたのですが、音声符号を使って解説してあるものはまだ見つけていませんでした。また音声と音韻論の区別をするのが、仮名表記の上でも重要であることに気がつきました。
書き出していただいたリストは印刷して手元において、紹介文の執筆のときに絶えず参照させていただきます。
どうもありがとうございました。
成果があがったおりには(ずっと先のことになりますが)、ご報告させていただきます。

松村 恒 拝
 

使用される文字コードについて

 投稿者:しい坊  投稿日:2010年 2月17日(水)10時39分33秒
返信・引用 編集済
  この掲示板ではハンガリー語が使われます。また国際発音記号も必用になります。その結果、Unicode に対応していない古いパソコン等でアクセスしたり、国産携帯電話でアクセスしたりすると JIS (ISO-2022-JP) 以外の文字が表示されなかったり、文字化けしたりする恐れがあります。

また、ブラウザで設定されているフォントにここで使用されている文字コードの文字が含まれてない場合には、Mac OS X のパソコンではダイナミックに OS が指定以外のフォントでその文字コードが表示できるフォントを探し出してその部分だけ代替え表示させてくれますが、Windows の場合は、文字化けしてしまうようです。ご注意ください。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

Re: 人名の仮名表記

 投稿者:しい坊  投稿日:2010年 2月17日(水)10時34分16秒
返信・引用
  > No.289[元記事へ]

松村恒さんへのお返事です。

> Paczolay Gyula
> パチョライ ジュラ
> パツォライ デュラ

 パツォライ・ジュラ [ˈpɒʦolɒiˌɟulɒ] です。


> ハンガリー語は一語一音なのかと思いこみがあります。

 「一“語”一音」だったら大変です (^^;)。「一“字”一音」でしょうね...。ちなみにハンガリー語の場合は原則として文字と発音は一致しますが(あくまでも原則です)、複数の文字を1つの文字と見なす合字も存在します。(cz [ʦ]、cs [ʧ]、dz [ʣ]、dzs [ʤ]、gy [ɟ]、ly [j]、ny [ɲ]、sz [s]、ty [c]、zs [ʒ]、等)


> cs は硬口蓋破擦音(チャチィチュチェチョ)かなとは思いますが、ある種の母音の前で歯茎破擦音(ツァツィツゥツェツォ)になりますか。

 なりません。


> gy は口蓋化された d で音は一定だが、仮名表記にジュが選ばれたり、デュと書かれたりするのでしょうか。

 有声硬口蓋破裂音の gy [ɟ] は日本語にはない音ですが、通常は「ジャ、ジュ、ジョ」で翻字されます。ということは、ハンガリー語の gy [ɟ]、zs [ʒ]、dzs [ʤ] は日本語の翻字では区別されないと言うことです。時々ハンガリー語の gy を「デャ、デュ、デョ」のように表記してあるのに出会いますが、これは gy を zs や dzs と区別しようとする試みでしょう。ただ、問題は、それらの音素は日本語には存在しないことです。私としては、外国語の音を日本語に翻字するときには音素同士の対応とすべきだと考えていますので、「ジャ、ジュ、ジョ」の表記を取ります。


> あるいはやはりある種の母音の前で発音が変わるといったことがありますか。

 ありません。ハンガリー語の場合は、有声子音の直後に無声子音が続くと先行する有声子音が発音上無声化し(表記は変わりません)、逆に無声子音の直後に有声子音(v [v] を除く!)が続くと先行する無声子音が有声化するという現象がありますが、これはほとんどの言語で観察される自然な同化です。


> もともと外国語を仮名表記するのは難しいですが、

 特に音韻論を知らない一般人が表記すると、本人に聴こえた通りに表記したがります。例えば、ハンガリーの作曲家の Bartók Béla の発音は [ˈbɒrtoːkˌbeːlɒ] ですが、ハンガリー語の短母音の a [ɒ] は円唇後舌広母音です。日本語の a [a] は平唇母音ですが、ハンガリー語の a [ɒ] は円唇母音のため、日本人には唯一の円唇母音である円唇後舌半狭母音の [o] に聴こえてしまいます。そのため、本来ならば「バルトーク・ベーラ」と表記すべきところを「ボルトーク・ベーロ」のように表記する人もいます。(言語学の素養がなくてハンガリー語の日常会話を習得した人に多いです。)

 また、円唇前舌半狭短母音の ö [ø] や円唇前舌半狭長母音の ő [øː] はドイツ語等の場合と同様に「エ」で翻字されます。実際には「エ」と「オ」の間の音ですが、日本語ではどちらかを選ばなければなりません。この音がない言語では [e] で翻字するのが多いのですが、もう1つの根拠は、ハンガリー語の ö [ø] はハンガリー語の方言で [e] と発音されるものが存在するのに [o] と発音されるものは存在しないことがあります。

 ただし、これも言語学に詳しくない方々(翻訳家も含む)の場合は、単音節の単語の場合は日本語の「ウー」[ɯː] に聴こえると主張し、kő [ˈkøː]「石」を「ケー」ではなく「クー」と表記してしまうことが多いです。もちろん、私は「ケー」と表記すべきだと考えています。


> ハンガリー学の中で習慣的に確立しているものがあれば、その方式にのっとりたいと考えますが、そうしたものはありますでしょうか。

 だいたいあります。

a [ɒ] 「オ」と聴こえても「ア」
á [aː] (長母音の方は平唇母音なので素直に)「アー」
ë [e] (正書法上はふつうの「e」と表記。「狭いe」)「エ」
e [ɛ] (「広いe」)「エ」
é [eː] (ウェブでは表示できないが通常の [e] よりも狭く発音される。)「イー」と聴こえても「エー」
ö [ø] 「エ」
ő [øː] 「エー」
eö [ø] (ö の古形) 「エ」(例:Eötvös Loránd [ˈøtvøʃˌloraːnd] エトヴェシュ・ロラーンド)
ü [y] 「ユ」
ű [yː] 「ユー」
y [i] (現在では姓にのみ使われる。i の古形)「イ」
w [v] (現在では姓にのみ使われる。v の古形)「ヴ」
qu [kv] (外来語のみ)「クヴ」
ly [j] (j [j] と全く同じ発音)「イ」(ただし、一部の方言では [l] や [ʎ] と発音される場合も。)
ly [li] (l に i の古形の y が付いたもの。子音の ly とは違う)「リ」(例:Moholy Nagy László [ˈmoholinɒɟˌlaːsloː] モホリ=ナジ・ラースロー)
ly [ji] (ly の古形の l に i の古形の y が付いたもの。姓にのみ使われる。) 「イ」(例:Károly Gáspár [ˈkaːrojiˌgaːʃpaːr] カーロイ・ガーシュパール)
th [t] (t の古形)「ト」
ty [c] (無声硬口蓋破裂音)「チュ」
gy [ɟ] (有声硬口蓋破裂音)「ジュ」
zs [有声後部歯茎摩擦音] 「ジュ」
dzs [ʤ] (有声歯茎硬口蓋破擦音)「ジュ」
s [ʃ] (無声後部歯茎摩擦音) 「シュ」
c [ʦ] (無声歯茎破擦音) 「ツ」
cz [ʦ] (c の古形) 「ツ」
tz [ʦ] (c の古形) 「ツ」
dz [ʣ] (有声歯茎破擦音) 「ヅ」「ズ」
sz [s] (無声歯茎摩擦音) 「ス」
z [z] (有声歯茎摩擦音) 「ズ」
ny [ɲ] (硬口蓋鼻音) 「ニュ」

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

Re: 人名:正しい綴り

 投稿者:松村恒メール  投稿日:2010年 2月17日(水)07時03分10秒
返信・引用
  > No.290[元記事へ]

松村恒さんへのお返事です。

自己レスです。たびたびすみません。
混乱していました。人名の綴りはあっているのですが、質問のところの綴りが cz と書くべきところを cs としてしまいました。
従って質問としては初歩的になってしまいますが、cs と cz についての発音をご教示いただければと思います。 不注意が続き申し訳ございません。
 

人名:正しい綴り

 投稿者:松村恒メール  投稿日:2010年 2月17日(水)06時58分39秒
返信・引用
  大変失礼いたしました。綴りを打ち間違えました。

Paczolay Gyula

が正しい綴りです。質問内容はやはり同じです。おわびします。
 

人名の仮名表記

 投稿者:松村恒メール  投稿日:2010年 2月17日(水)06時54分25秒
返信・引用
  ハンガリーのことわざのついての著作の翻訳と紹介をしております。とはいえ扱うのは英語で書かれたものです。ハンガリー語はほとんどわかりません。人名の仮名表記に難渋しております。近辺にハンガリー人もハンガリー語学者もいません。

Paczolay Gyula
パチョライ ジュラ
パツォライ デュラ

このふたつのいずれか、あるいは姓と名の組み合わせかで四通りほどが考えられます。
ハンガリー語は一語一音なのかと思いこみがあります。
cs は硬口蓋破擦音(チャチィチュチェチョ)かなとは思いますが、ある種の母音の前で歯茎破擦音(ツァツィツゥツェツォ)になりますか。
gy は口蓋化された d で音は一定だが、仮名表記にジュが選ばれたり、デュと書かれたりするのでしょうか。あるいはやはりある種の母音の前で発音が変わるといったことがありますか。
もともと外国語を仮名表記するのは難しいですが、ハンガリー学の中で習慣的に確立しているものがあれば、その方式にのっとりたいと考えますが、そうしたものはありますでしょうか。
 

Re: 初めまして

 投稿者:三ねんせいメール  投稿日:2009年10月31日(土)15時55分25秒
返信・引用
  > No.287[元記事へ]

本名は 永島 孝 です.上の本文中に名乗るべきところ失念しましたこと
お詫び申し上げます.

http://www.mypress.jp/v2_writers/hotori347/

 

初めまして

 投稿者:三ねんせいメール  投稿日:2009年10月31日(土)15時52分34秒
返信・引用
  数学者の三ねんせいと申します.よろしく.
ハンガリーの数学者の名を実に多く挙げて下さって有難いです.
利用させて頂きます.
この表にもあるカルマール・ラースローの主要な研究成果の一つはハンガリー語の
論文で発表されていて,要旨のみがドイツ語で添えてあります.
それで,いつの日か言葉を学んで論文を読んでみたいと思っております.

>氏名を姓名の順で表記するという事実は驚きでもあり、また嬉しい事実
私もそういう特徴でハンガリー語に親しみを感じます.日付も年・月・日の順ですね.

メールアドレスをここに直接記すことはご勘弁頂きたく存じます.
本名,経歴,メールアドレス等はウェブサイト「水のほとり」に掲げてます:
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hotori/

http://www.mypress.jp/v2_writers/hotori347/

 

Re: 名字の発音

 投稿者:小林欣吾メール  投稿日:2009年10月14日(水)10時58分58秒
返信・引用
  > No.285[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

深谷さん,こんなに沢山の数学者の読み方をリストアップして頂いて感激です。
1979年に初めて外国の会議に出かける途中でブタペストに立ち寄り,数学研究所の
Imre Csiszarにあって以来,多くのハンガリー研究者とは知り合ってます。
しかし,あったことのない人の名前はいつもどう読んでいいのか分かりません。
また,本人にあって教えて貰っても,どうもこちらの発音が正しくはないのだが,
向こうも日本人なんだから,それで構わないという姿勢なので,正確さは確保
できませんでした。多分,カタカナで移しても正確とは言えないでしょうが,
少しはそんな気持ちになれるということでしょう。
姓名の順序は国内では,日本でもハンガリーでも,中国,韓国だって,姓、名の
順序ですが,どうも国際的とか,科学的とかいう分野では,名,姓でしょうが
ないようです。まあ,習慣というものですから。

小林 欣吾


>
>  さらにハンガリー人の場合は姓名は姓を先、名を後に表記するというのが原則であることにもご配慮いただけると幸いです。ハンガリー研究者以外の日本人の多くが最初に自分の分野のハンガリー人の名前に出合うときには、英語やドイツ語などの文章や、それらからの和訳の場合が多く、英語風やドイツ語風の表記と姓名の順序を名姓の順序に倒置したものである場合が多く、それが“刷り込まれ”、頭ではハンガリー人は姓名の語順であることが分かってはいても、どうしても感覚的に不自然に感じてしまい、頑固に名姓の順のまま表記してしまう場合が多いようです。私たち、ハンガリーの研究者たちにとってはハンガリー人においては日本人同様、氏名を姓名の順で表記するという事実は驚きでもあり、また嬉しい事実でもあったわけですが、なぜかハンガリーそのものを知らない、興味のない方々はハンガリー人の氏名表記が姓名の順序だと言うことに喜びを感じないようです。残念です。
>
>  またハンガリー人の氏名でご存知になりたいことがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。
 

Re: 名字の発音

 投稿者:しい坊  投稿日:2009年10月14日(水)10時15分13秒
返信・引用
  > No.284[元記事へ]

小林欣吾さんへのお返事です。

> 有り難うございます。
> これで正確なヨミが安心して使えます。
> ハンガリー人の知人からの情報もそのようでした。

 ハンガリー語のようなマイナーな言語の研究者たちは、他のマイナーな言語の固有名詞なども知人などの伝手をたどって何とか正確な発音を確認しようと努めるものなのですが、英語やドイツ語、フランス語などのメージャーな言語の使用者の方々は、何人(なにじん)・どこの固有名詞であろうとも平気で自分らの言語の読みを日本語に転記してしまいがちです。

 さらに他分野の専門家の皆さんもご自分の慣れた外国語の読みで押し通されてしまいがちです。そういう意味でもここでご確認いただけたことは嬉しいです。

 ハンガリー人の姓名の日本語翻字で困るのは、ハンガリー語ができる日本人だからと言ってきちんと翻字のし方を知っているわけではないことです。正確な翻字のためには単にハンガリー語で文献が読めるとか、日常会話ができるというだけではダメで、言語学の「音韻論」(音素論)の考え方を習得している必要があります。そのために日本人でハンガリー在住の方々でホームページなどを運営されている方々や、ハンガリー専門のジャーナリストを名乗る方々でも、

Bartók Béla [ˈbɒrtoːk ˌbeːlɒ]「バルトーク・ベーラ」を「ボルトーク・ベーロ」、

kő [ˈkøː] ‘石’「ケー」を「クー」、

Heller [ˈhɛlːer] 「ヘッレル」(姓)を「ヘラー」、

Fischer [ˈfiʃer] 「フィシェル」(姓)を「フィッシャー」、

Péter [ˈpeːtɛr] 「ペーテル」(名)を「ペーター」または「ピーター」

のように表記したりしています。

 なお、ハンガリー人の数学者たちには以下のような方々がいらっしゃいます。

Ábel Károly                アーベル・カーロイ
Aczél János               アツェール・ヤーノシュ
Ajtai Miklós                      アイタイ・ミクローシュ
Alexits György                   アレクシチ・ジェルジュ
Arany Dániel                     アラニュ・ダーニエル
Arenstein József                  アレンシュテイン・ヨージェフ
Babai László              ババイ・ラースロー
Balogh Zoltán Tibor             バログ・ゾルターン・ティボル
Bárány Imre               バーラーニュ・イムレ
Baranyai Zsolt                            バラニャイ・ジョルト
Bayer Fluckiger Éva             バーイェル=フルッキゲル・エーヴァ
Beck József                       ベック・ヨージェフ
Beke Manó                        ベケ・マノー
Bencze Mihály                   ベンツェ・ミハーイ
Bogyó Samu                      ボジョー・シャム
Bollobás Béla             ボッロバーシュ・ベーラ
Bolyai Farkas                            ボーヤイ・ファルカシュ
Bolyai János                      ボーヤイ・ヤーノシュ
Bóna Miklós              ボーナ・ミクローシュ
Clausenburger Mihály           クラウゼンブルゲル・ミハーイ
Collatinus Kristóf                コッラティヌス・クリシュトーフ
Csernák László    チェルナーク・ラースロー
Csáky Imre                       チャーキ・イムレ
Csányi Dániel             チャーニ・ダーニエル
Császár Ákos      チャーサール・アーコシュ
Cseresnyés Sámuel      チェレシュニェーシュ・シャームエル
Csiszár Imre                      チサール・イムレ
Csörgő Sándor    チェルゲー・シャーンドル
Csörnyei Marianna               チェルニェイ・マリアンナ
Daróczy Zoltán           ダローツィ・ゾルターン
Demetrovics János               デメトロヴィチ・ヤーノシュ
Dienes Pál                        ディエネシュ・パール
Dienes Valéria                    ディエネシュ・ヴァレーリア
Dugonics András                ドゥゴニチ・アンドラーシュ
Egerváry Jenő             エゲルヴァーリ・イェネー
Eperjesi János                    エペルイェシ・ヤーノシュ
Erdős Pál                  エルデーシュ・パール(※ 日本では「ポール・エルデシュ」と表記されてしまうことが多い。)
Fáry István                ファーリ・イシュトヴァーン
Fejér Lipót                 フェイェール・リポート
Fejes Tóth László フェイェシュ=トート・ラースロー
Fekete Mihály                    フェケテ・ミハーイ
Filep László               フィレプ・ラースロー
Frank András                     フランク・アンドラーシュ
Frankl Péter                       ファランクル・ペーテル(※ 日本では「ピーター・フランクル」を名乗っている。)
Fried Ervin                               フリード・エルヴィン
Fritz József                        フリッツ・ヨージェフ
Füredi Zoltán              フュレディ・ゾルターン
Galambos János                  ガランボシュ・ヤーノシュ
Gallai Tibor                               ガッライ・ティボル
Gáspár Zsolt              ガーシュパール・ジョルト
Gécseg Ferenc                    ゲーチェグ・フェレンツ
Gegesy Ferenc                           ゲゲシ・フェレンツ
Grätzer György                   グレツェル・ジェルジュ
Grossmann Marcell                     グロスマン・マルツェル
Győry Kálmán    ジェーリ・カールマーン
Haar Alfréd                       ハール・アルフレード
Hadaly Károly                    ハダイ・カーロイ
Hajnal András                    ハイナル・アンドラーシュ
Hajós György             ハヨーシュ・ジェルジュ
Halász Gábor             ハラース・ガーボル
Harkányi Béla            ハルカーニ・ベーラ
Harnos Zsolt                             ハルノシュ・ジョルト
Hatvani László            ハトヴァニ・ラースロー
Hetyei Gábor                     ヘチェイ・ガーボル
Izsák Imre                         イジャーク・イムレ
Jánossy Lajos                    ヤーノシ・ラヨシュ
Jordán Károly            ヨルダーン・カーロイ
Juhász István             ユハース・イシュトヴァーン
Kalmár László     カルマール・ラースロー
Kátai Imre                         カータイ・イムレ
Katona Gyula                            カトナ・ジュラ
Kemény János            ケメーニュ・ヤーノシュ
Kerekes Ferenc                          ケレケシュ・フェレンツ
Kerékjártó Béla       ケレークヤールトー・ベーラ
Kiefer Ferenc                             キーフェル・フェレンツ
Kiss Elemér                       キシュ・エレメール
Kollár János              コッラール・ヤーノシュ
Kolumbán József         コルンバーン・ヨージェフ
Kós Géza                  コーシュ・ゲーザ
Kőnig Dénes              ケーニグ・デーネシュ
Kőnig Gyula                      ケーニグ・ジュラ
Kőváry Károly    ケーヴァーリ・カーロイ
Laczkovich Miklós               ラツコヴィチ・ミクローシュ
Lakatos Imre                             ラカトシュ・イムレ
Lánczos Kornél           ラーンツォシュ・コルネール
Lax Péter                          ラクス・ペーテル
Leindler László           レインドレル・ラースロー
Lempert László           レンペルト・ラースロー
Lovász László     ロヴァース・ラースロー
Major Péter                       マヨル・ペーテル
Makkai Mihály                   マッカイ・ミハーイ
Makó Pál                  マコー・パール
Martin Lajos                              マルティン・ラヨシュ
Mérő László    メーレー・ラースロー
Mikoviny Sámuel                ミコヴィニュ・シャームエル
Mitterpacher József              ミッテルパヘル・ヨージェフ
Mösch Lukács            メシュ・ルカーチ
Nagy Károly                      ナジ・カーロイ
Németh Sándor           ネーメト・シャーンドル
Neumann János                  ナイマン・ヤーノシュ(※ 日本では「ジョン・フォン=ノイマン」として知られている。)
Obádovics József Gyula オバードヴィチ・ヨージェフ・ジュラ
Pálfy Péter Pál    パールフィ・ペーテル・パール
Péter Rózsa                ペーテル・ロージャ
Pethő Attila                       ペテー・アティッラ
Petruska György                 ペトルシュカ・ジェルジュ
Petzval József                     ペツヴァル・ヨージェフ
Petzval Ottó                       ペツヴァル・オットー
Pintz János                        ピンツ・ヤーノシュ
Pólya György             ポーヤ・ジェルジュ
Pósa Lajos                        ポーシャ・ラヨシュ
Prékopa András          プレーコパ・アンドラーシュ
Pyber László              ピーベル・ラースロー
Radó Tibor                        ラドー・ティボル
Rédei László       レーデイ・ラースロー
Reiman István                    レイマン・イシュトヴァーン
Rényi Alfréd              レーニ・アルフレード
Réthy Mór                 レーティ・モール
Révész Pál         レーヴェース・パール
Riesz Frigyes                             リース・フリジェシュ
Rónyai Lajos                      ローニャイ・ラヨシュ
Ruzsa Z. Imre                            ルジャ・Z・イムレ
Sajnovics János                  シャイノヴィチ・ヤーノシュ
Sárközy András   シャールケズィ・アンドラーシュ
Simonovits Miklós               シモノヴィチ・ミクローシュ
Sipos Pál                          シーポシュ・パール
T. Sós Vera (Turánné Sós Vera) T=ショーシュ・ヴェラ(トゥラーンネー=ショーシュ・ヴェラ)
Surányi János             シュラーニ・ヤーノシュ
Szabó Zoltán              サボー・ゾルターン(1948年ハンガリー生れ、City University of New York Herbert H. Lehman College 教授)
Szabó Zoltán              サボー・ゾルターン(1965年ブダペスト生れ、Princeton University 教授)
Szász Domokos                  サース・ドモコシュ
Szász Károly              サース・カーロイ
Szegedy Márió            セゲディ・マーリオー
Szele Tibor                               セレ・ティボル
Szemerédi Endre                 セメレーディ・エンドレ
Szőkefalvi-Nagy Béla    セーケファルヴィ=ナジ・ベーラ
Szőkefalvi-Nagy Gyula         セーケファルヴィ=ナジ・ジュラ
Szűcs András             スューチ・アンドラーシュ
Szőnyi Tamás             セーニ・タマーシュ
Tandori Károly                   タンドリ・カーロイ
Tardos Éva                        タルドシュ・エーヴァ
Tardos Gábor                     タルドシュ・ガーボル
Totik Vilmos                             トティク・ヴィルモシュ
Turánné Sós Vera (T. Sós Vera) トゥラーンネー=ショーシュ・ヴェラ(T=ショーシュ・ヴェラ)
Turán Pál                  トゥラーン・パール
Tusnády Gábor           トゥシュナーディ・ガーボル
Vállas Antal                      ヴァッラーシュ・アンタル
Vályi Gyula                       ヴァーイ・ジュラ
Varga Tamás                     ヴァルガ・タマーシュ
Wald Ábrahám            ヴァルド・アーブラハーム
Wodetzky József                 ヴォデツキ・ヨージェフ

 なお、数学者ではありませんが「ストレス理論」の提唱者は日本ではハンス・セリエと表記されることが多いですが、彼の氏名は Selye János [ˈʃɛjɛˌjɑːnoʃ] 「シェイェ・ヤーノシュ」です。

 さらにハンガリー人の場合は姓名は姓を先、名を後に表記するというのが原則であることにもご配慮いただけると幸いです。ハンガリー研究者以外の日本人の多くが最初に自分の分野のハンガリー人の名前に出合うときには、英語やドイツ語などの文章や、それらからの和訳の場合が多く、英語風やドイツ語風の表記と姓名の順序を名姓の順序に倒置したものである場合が多く、それが“刷り込まれ”、頭ではハンガリー人は姓名の語順であることが分かってはいても、どうしても感覚的に不自然に感じてしまい、頑固に名姓の順のまま表記してしまう場合が多いようです。私たち、ハンガリーの研究者たちにとってはハンガリー人においては日本人同様、氏名を姓名の順で表記するという事実は驚きでもあり、また嬉しい事実でもあったわけですが、なぜかハンガリーそのものを知らない、興味のない方々はハンガリー人の氏名表記が姓名の順序だと言うことに喜びを感じないようです。残念です。

 またハンガリー人の氏名でご存知になりたいことがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

Re: 名字の発音

 投稿者:小林欣吾メール  投稿日:2009年10月14日(水)02時10分57秒
返信・引用
  > No.283[元記事へ]

しい坊さんへのお返事です。

有り難うございます。
これで正確なヨミが安心して使えます。
ハンガリー人の知人からの情報もそのようでした。

小林

> 小林欣吾さんへのお返事です。
>
> > Daroczyという名前の発音,ヨミをカタカナで教えて頂きたい。
> > この人は著名な数学者なのですが正確な呼びかたが分かりません。
>
> 1938年生れの Daróczy Zoltán Bálint [ˈdɒroːʦi ˈzoltɑːn ˈbɑːlint] のことでしょうか? ならば「ダローツィ・ゾルターン(・バーリント)」となります。
 

Re: 名字の発音

 投稿者:しい坊  投稿日:2009年10月13日(火)17時06分15秒
返信・引用
  > No.282[元記事へ]

小林欣吾さんへのお返事です。

> Daroczyという名前の発音,ヨミをカタカナで教えて頂きたい。
> この人は著名な数学者なのですが正確な呼びかたが分かりません。

1938年生れの Daróczy Zoltán Bálint [ˈdɒroːʦi ˈzoltɑːn ˈbɑːlint] のことでしょうか? ならば「ダローツィ・ゾルターン(・バーリント)」となります。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

名字の発音

 投稿者:小林欣吾メール  投稿日:2009年10月13日(火)13時00分1秒
返信・引用
  Daroczyという名前の発音,ヨミをカタカナで教えて頂きたい。
この人は著名な数学者なのですが正確な呼びかたが分かりません。
 

私の思い込みでした。

 投稿者:三橋秀也メール  投稿日:2007年 5月31日(木)10時03分49秒
返信・引用
  >なぜ、ハンガリー語の iskola [ˈiʃkolɒ] がウェールズ語の ysgol [ʉskol] の借用語という発想が出てくるのでしょうか? 東方から欧州にやって来て、中央ヨーロッパに定住したハンガリー人のハンガリー語がなぜ海を越えたブリテン島の言語の影響を受けるのでしょう?

iskolaのご説明、有難うございました。英語のschool、ドイツ語のSchule、ウェールズ語の ysgolはすべて元々、ラテン語から借用した単語であることはよくわかりました。

ところで、僕が最初、「イスゴルはケルト語から派生したのでは?」と思い込みで思ったのは、昔、ケルト人は今の中央ヨーロッパ(オーストリア/ハンガリー)の周辺にも分布していたことを聞いたことがあったので、それで、「中央ヨーロッパに住んでいたケルト人がイスゴルという言葉を使っていたのでは?その言葉が、マジャル語にも借用されたのでは?」と思っただけです。
 

Re: 作文について

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2007年 5月30日(水)18時07分1秒
返信・引用
  > No.265[元記事へ]

三橋秀也さんへのお返事です。

三橋> しかし、iskola(学校)という単語は、元々ケルト系の単語だったと思います。

 どこからそんな発想が出てくるのでしょうか?


三橋> イギリス・ウェールズ地方で話されているウェールズ語(ケルト系言語)で、
三橋> schoolを「イスゴル」と言うそうですので、 おそらく、iskolaはケルト語だと
三橋> 思いますが如何でしょうか?

 なぜ、ハンガリー語の iskola [ˈiʃkolɒ] がウェールズ語の ysgol [ʉskol] の借用語という発想が出てくるのでしょうか? 東方から欧州にやって来て、中央ヨーロッパに定住したハンガリー人のハンガリー語がなぜ海を越えたブリテン島の言語の影響を受けるのでしょう?

 ハンガリー語の iskola は直接的には明らかにラテン語の schola [ˈskola] からの借用語であることは“常識”です。(ラテン語の schola はギリシア語の σχολή [skolē])からの借用語です。)ウラル系の言語は子音連続を嫌うので、ハンガリー語では skola の前に子音連続を解消する母音を挿入して iskola としたものです。(フィンランド語は逆に子音連続が発生する場合には先頭の子音を捨てて、短くして借用する傾向があります。やはりラテン語の schola をフィンランド語では先頭の s を捨てて koulu という形で借用しています。)

 ちなみにハンガリー語では母音を先頭に追加して子音連続を解消するわけですから、古いハンガリー語には iskola の他に ëskola や oskola, askola, ëskula, uskola, uskula, askala 等の異形も存在していました。skola という形すら残っています。

 さて、ウェールズ語の ysgol ですが、これが英語の skool- (school) からの借用語であることは簡単に調べられます。英語の skool- がウェールズ語に入って、*sgôl > *ysgôl > ysgol となったことはウェールズ語の辞書に掲載されています。

1586e Y Gwe-eiriadur. An Online Dictionary of Welsh. Section Y-


 ちなみに、英語の school も当然ラテン語の schola が語源であることは確定しています。つまり、ハンガリー語の iskola も、ウェールズ語の ysgol も、フィンランド語の koulu も、英語の school も、全てラテン語からの借用語です。ラテン語がハンガリー語に入って iskola になり、ウェールズ語では ysgol となったものです。結果として似ているからと言って、ハンガリー語がウェールズ語から単語を借用したと言うことにはなりません。ドイツ語の Schule が英語の school に似ているからと言って、ドイツ語の Schule が英語の school の借用語だと言うことにはならないのと同じことです。ドイツ語の Schule も当然、ラテン語の schola からの借用語です。ヨーロッパの諸言語は、印欧語族の言語であれ、ウラル語族の言語であれ、系統不詳のバスク語 (eskola) であれ、同じラテン語から借用しているのですから、借用した結果の語形が多かれ少なかれ似ているのは当然なわけです。(だいたい語形が似ているからと言うのであれば、バスク語の eskola 等はそのまんまハンガリー語ですよね?)

 語源研究では、どの言語であれ、未だに語源が解明されていない単語というものは多々あります。しかし、多くの単語に関しては(特に主要な印欧語族の言語やウラル語族の言語の場合ですが)すでに語源は解明されています。語源が掲載されている辞書に語源が掲載されている場合は、それはすでに評価が定まったほぼ 100 % 間違いのない語源の場合のみです。(わからない場合や疑義がある場合には「語源不詳」ないし「<?」のように記述されます。)

 ハンガリー語の iskola の語源はハンガリー語の語源辞典には記述がありますし、ウェールズ語の ysgol の語源もウェールズ語の辞書に記述があります。語源研究の場合は、特に語形が酷似していたら“怪しい”(=同系ではない)と考えるのが基本です。英語の kennel「犬小屋」が「犬寝る」ではないことや、ドイツ語の Name「名前」が日本語とは全く無関係であることや、ハンガリー語の ház が英語の house とは全く無関係であることは周知の事実です。語呂合わせで同系だと主張することは簡単ですが、そういう態度は「民間語源」と呼ばれて、学問には馴染まない態度です。少なくとも、事前に該当する言語の基本的な辞書で語源がどう説明されているかはチェックすべきです。すでにわかっていること、わかりきっていることを再発見(しかも間違った答え)をする必要は全くありません。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

作文について

 投稿者:三橋秀也メール  投稿日:2007年 5月29日(火)12時42分50秒
返信・引用
  深谷先生

IrodaとUszodaの説明、誠に有難うございました。両者はハンガリー語から派生した言葉であるのはわかりました。

しかし、iskola(学校)という単語は、元々ケルト系の単語だったと思います。
イギリス・ウェールズ地方で話されているウェールズ語(ケルト系言語)で、schoolを「イスゴル」と言うそうですので、 おそらく、iskolaはケルト語だと思いますが如何でしょうか?

今回は、あるハンガリー語の文章を2つ作ってみたのですが、正しいでしょうか?

1: 私はイギリス人のように、英語を上手に話す。
én angolként angolul nagyon jó beszélek.

2:タバコを吸うことは、健康に悪い。

Dohányozni nagyon rossz egészségért.

次に、「日本は火山の国である。」あるいは「日本には多くの火山が存在する。」という文をハンガリー語で表現してみたいのですが、教えて頂きますでしょうか?

宜しくお願い致します。
 

Re: 発音について

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2007年 5月28日(月)01時26分29秒
返信・引用
  > No.263[元記事へ]

三橋秀也さんへのお返事です。

> ハンガリー語の本を見ていましたら、2つの単語に興味を持ちました。
> しかし、発音をカタカナで表現してみましたが、正しいでしょうか?
>
> ?uszoda ウソダ 意味:プール
> ?iroda イロダ 意味:事務所
>
> 上の2つの単語の発音は日本語の「嘘だ!!」と「色だ!」に似ているように思いましたが、いかがでしょうか?

 発音は確かにおっしゃる通りです。

> 宜しければ、語源も教えて頂きますでしょうか?

 -da/-de は原則として動詞に付いて、その動作をする場所を派生する派生辞です。しかし、実際には類推から名詞に付けて作られている場合も多々あります。ハンガリー王国の公用語は長い間ラテン語だったために、かつては、ハンガリー語には大量のラテン語の借用語が日常的に使われていました。ハンガリーの民族主義の高まりとともに、むやみに外来語を使うのではなく、できる限りハンガリー語を使おうという機運が高まったのですが、いかんせん、該当するハンガリー語が存在しなかったのです。そこで、nyelvújítás(ニェルヴーイーターシュ)という言語改新運動が昔起りました。18世紀末から19世紀にかけて大量の外来語がハンガリー語化されました。ところが、この中心だった人々は言語学者ではなく、作家や詩人であったために(つまり文法の素養がなかった...)、今、見直すとトンでもない新語が大量に作られることになったのでした...。

 uszoda は úszik(泳ぐ)という動詞に -da を付けて「泳ぐ場所」→「プール」として作られました。iroda は ír(書く)という動詞に -da を付けて「書き物をする場所」→「事務所」として作られました。しかし、名詞の cukor(砂糖、菓子)に -ász/-ész という専門家を意味する名詞を派生する派生辞を付けて作った cukrász(菓子職人、パティシエ)という名詞に -da/-de を付けて作ってしまった cukrászda(菓子屋、コンフェクショネリー)なんていう名詞や、tan(学科、学)という名詞に -da/-de を付けて tanoda「学校」なんていう名詞を作ってしまった例もあります。基本的にハンガリー語の -da/-de はエスペラント語の -ej- という派生辞と同じです。

 jár(通行する)という動詞から作った járda(歩道)なんてのもあります。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

発音について

 投稿者:三橋秀也メール  投稿日:2007年 5月28日(月)01時05分34秒
返信・引用
  深谷先生

ハンガリー語の本を見ていましたら、2つの単語に興味を持ちました。
しかし、発音をカタカナで表現してみましたが、正しいでしょうか?

①uszoda ウソダ 意味:プール
②iroda イロダ 意味:事務所

上の2つの単語の発音は日本語の「嘘だ!!」と「色だ!」に似ているように思いましたが、いかがでしょうか?宜しければ、語源も教えて頂きますでしょうか?
 

Re: ハンガリー語の読み方について

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2007年 5月19日(土)09時40分5秒
返信・引用
  > No.261[元記事へ]

 >スズキさん

> 実は月曜日に締め切りを控えていて、ちょっと詳しくお返事を書く時間がないのですが、近日中に必ずお返事させていただきます。申し訳ありません!

  はい。恐怖の締め切り、よく存じ上げております (^^;)。


> その際は掲示板でなく、メールでのお返事でもよろしいでしょうか?

  それでも結構です。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

Re: ハンガリー語の読み方について

 投稿者:スズキメール  投稿日:2007年 5月18日(金)21時49分47秒
返信・引用
  > No.260[元記事へ]

しい坊様

早速のご親切なお返事、本当にありがとうございました!
とても助かりました。

実は月曜日に締め切りを控えていて、ちょっと詳しくお返事を書く時間がないのですが、近日中に必ずお返事させていただきます。申し訳ありません!
その際は掲示板でなく、メールでのお返事でもよろしいでしょうか?

取り急ぎ、お礼とご連絡まで。

スズキ拝
 

Re: ハンガリー語の読み方について

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2007年 5月18日(金)21時22分7秒
返信・引用
  スズキ> 突然の書き込みで失礼いたします。私は英米小説の翻訳に携わるものです。
スズキ> 現在ハンガリーを舞台にしたミステリーを訳しているのですが(言語は英語です)、

  おお、それは興味があります。作者とタイトルを教えてください!(もう版権は取ってあるのでしょうから、秘密ではないと思います。)


スズキ> 人名は当然ハンガリーのものであり、またときどきハンガリー語の単語が出てきます。
スズキ> 実は人名の読み方で分からないものがいくつかあり、困っております。
スズキ> また普通の単語については、ハンガリー語辞典などを使って意味の調べはついたのですが、発音記号がついていなかったので、やはり読み方が分かりません(カタカナ表記のハンガリー語でルビを振ろうと考えています)。

  こういう時に意外とネックなのが(つまり、良心的な翻訳者が訊かなくてもいいだろうと考えてしまう落とし穴が)組織や団体の名前です。例えばハンガリーは「国会」なのですが、日本のマスコミでは「国民議会」と訳されてしまいます。あるいは、日本で出ている旅行署等も「ゲッレールト山」を「ゲッレールトの丘」等と誤訳していたりします。「王宮の丘」は正しくは「城山」ですね。「庁」なのか「局」なのか、「番地」なのか「号」なのか、「急行」なのか「特急」なのか...。(「オリエント急行」はどう考えても「オリエント特急」ですよね?)あと、警官の階級等も、ハンガリーの場合は「警部」や「巡査部長」等と言う呼び名ではありません。


スズキ> つきましては、下記の単語について、発音をカタカナ表記でお教えいただけないでしょうか?お忙しいところ申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。

  本来、このサイトは、ハンガリー語の文法に関する質問のサイトで、翻訳の依頼にはお答えしないことにしているのですが、ハンガリーが登場する小説のためです。一肌脱ぎましょう!


スズキ> <人名>
スズキ> Jakova

  ハンガリー人の名前ではありませんね。アルバニア人の姓だと思われます。多分「ヤコヴァ」と発音するのでしょうか?(専門外なので責任は持てません。)Preng Jakova という有名なアルバニア人の作曲家がいます。


スズキ> Gersek

  これもハンガリー人の姓では無いような気がします。ブダペストの電話帳には載っていません。チェコ人の姓には Geršek(ゲルシェク)というのがあるようです。地名と言う可能性はありませんか?


スズキ> Gazdag

  これは「ガズダグ」と読みます。「金持の」(rich) という意味ですが、こういう姓はよくあります。


スズキ> Imanci

  これもハンガリー語では目にしません。ハンガリー語ならば「イマンツィ」と発音することになります。ネットで検索すると、İmanci(イマンジ)という表記がトルコ語でよく見つかります。クロアチア人がどこかの掲示板でハンドル名として使ってもいました (^^;)。トルコ語は専門外なので私にはわかりません。


スズキ> Keled

  大昔のハンガリーの武将にこういう名前(ケレド)の者がいたようですが...。姓や名前としては現代では一般的ではありませんね。一応男性の名前として命名可能な名前ではあります。


スズキ> <一般の単語>
スズキ> falucska

  読みは「ファルチカ」です。falu(ファル)は「村」で、-cska(チカ)は指小辞です。つまり、(可愛らしく)「ちっちゃな村」という意味です。


スズキ> boszorkány

  読みは「ボソルカーニュ」で、意味は「魔女」です。


スズキ> dongó

  読みは「ドンゴー」で、意味は「クマバチ」です。ちなみに、これは擬音語語源だと思われます。日本人に「ブンブン」と聞こえるクマンバチの羽音がハンガリー人には「ドンドン」と聞こえたようです (^^)。


スズキ> gróf

  発音は「グローフ」で、意味は「伯爵」です。


スズキ> szépasszony

  発音は「セーパッソニュ」で、szép(セープ)「美しい」(beautiful) という形容詞と asszony(アッソニュ)「(既婚)婦人」という名刺の複合語です。「麗人」とでも訳せましょうか? ちなみに、方言では「魔女」とか「妖精」とかいった意味もありますが、この場合は「麗人」でよろしいでしょう。ハンガリーのエゲル市 (Eger) はワインで有名ですが、ここに Szépasszony-völgy(セーパッソニュ・ヴェルジュ)「美女ヶ谷」というワインケラーが並んでいる有名な場所があります。通常「セーパッソニュ」と聞くとこの場所を思い浮かべます。


スズキ> délibáb

  発音は「デーリバーブ」です。意味は「蜃気楼」です。プスタ (puszta)「曠野」と呼ばれるハンガリー大平原、特にホルトバージュ (Hortobágy) の蜃気楼は有名です。


スズキ> üszögös( )gyermek あるいは üszögős()gyermek(だと思います。)(1語でも良し、2語でも良し。)

  発音は「ユセゲ(ー)シュ・ジェルメク」[ˈysøɡø(ː)ʃɟɛrmɛk] です。üszög(ユセグ)とは穀類が罹る「黒穂病」のことです。転じて「焼け残り」等の意味もあります。üszögös(ユセゲシュ)は、それの形容詞形です。gyermek(ジェルメク)は gyerek(ジェレク)「子ども」の雅語です。しかし、どんな意味でしょう? 真っ黒けの子ども? ちょっとネットで調べたら、デンマーク語の吸血鬼のサイトErik's research notes on vampires - vampyr_data_DNL_og_senere.docという文書が見つかりました。ここに以下のような文章がありました:

In einem beachtlichen Teil des ungarischen Sprachraumes ist (p. 122) das gespensterhafte üszögös gyermek (Brandkind) bekannt. Das Brandkind ist ein frühgeborener Fötus, hat Ohren und Füße wie eine Ratte, ist nackt, geht auf allen vieren, läuft hin und her und kann sogar auf die Wand hinaufrennen. Wenn man es nicht erschlägt, läuft es in den Mutterleib zurück. Um das zu vermeiden, wird es bei seiner Geburt plattgeschlagen. Manchmal stellt man es sich auch als blutiges Knäuel vor, das sich bewegen kann.

  私はドイツ語もデンマーク語も専門外なので読めませんが、どうやら、Brandkind に当る用語のようです。お手数ですが、そちらでお調べください (^^;)。意味的にはハンガリー語と同じようですが...。もし、そちらで分かったら教えてください。とりあえず、ルビは短く「ユセゲシュ・ジェルメク」としておきましょう。

  そちらさえよろしければ、訳が完成したときに、こちらで査読してハンガリー、ハンガリー語に関する点でおかしな所をチェックしてもよろしいですが。(まあ、訳者の皆さん、嫌がりますが (^^;)。)しばしば「そうは言っても、英語のこの表記はこういうニュアンスなんだよなぁ」と割り切れなく感じます。しかし、元々英語にした段階でハンガリーのものが正確には反映できていないわけです。(例えばハンガリー人が書いた本をフランス語から日本語に訳したものがあるのですが、ハンガリー語の「工科大学」をフランス語では「ポリテクニーク」と訳してあったために、訳者は「フランス語ではポリテクニークは工科大学とは微妙に違うというので、日本語でも「ポリテクニーク」と訳していましたが、それはハンガリーの大学であって、フランスの大学ではないわけですから。あまり翻訳の元言語のニュアンスに引きずられてはいけないと思います。)

  以上、お役に立てば幸いです。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

ハンガリー語の読み方について

 投稿者:スズキメール  投稿日:2007年 5月18日(金)14時05分43秒
返信・引用
  突然の書き込みで失礼いたします。私は英米小説の翻訳に携わるものです。
現在ハンガリーを舞台にしたミステリーを訳しているのですが(言語は英語です)、人名は当然ハンガリーのものであり、またときどきハンガリー語の単語が出てきます。
実は人名の読み方で分からないものがいくつかあり、困っております。
また普通の単語については、ハンガリー語辞典などを使って意味の調べはついたのですが、発音記号がついていなかったので、やはり読み方が分かりません(カタカナ表記のハンガリー語でルビを振ろうと考えています)。
つきましては、下記の単語について、発音をカタカナ表記でお教えいただけないでしょうか?お忙しいところ申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。
<人名>
Jakova
Gersek
Gazdag
Imanci
Keled
<一般の単語>
falucska
boszorkany
dongo
grof
szepasszony
delibab
uszogosgyermek
 

続き…

 投稿者:ぶんこメール  投稿日:2007年 4月13日(金)02時10分28秒
返信・引用
  以後気をつけます。ハンガリー語って難しいですね。
話してるのを聞くとなんとなく雰囲気でわかりますが、手紙やメールだと
全然わかりませんね。
 

ありがとうございます

 投稿者:ぶんこメール  投稿日:2007年 4月13日(金)02時06分20秒
返信・引用
  そして大変申し訳ございませんでした。
手紙の文がやっとわかりました。
本当にありがとうございました。
 

Re: お願いがあります

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2007年 4月13日(金)02時01分53秒
返信・引用
   >ぶんこさん

> 古いハンガリー語の辞書を頂いたのですがところどころ破れていたり、
> ページが無かったりで友達からの手紙が訳せません。
> どなたか教えていただけないでしょうか?

 この掲示板は交流のためのものではなく「ハンガリー語文法」に関する質問に対して開設者個人が回答する場です。掲示板のトップにも書いてありますように、翻訳のご依頼はご遠慮ください。また、回答者が決まっているのに「どなたか」と書くのも非礼になってしまう恐れがあります。ご注意ください。

> onnan, mëgvëttük, jövünk, érkëzik, mëgvëttükno, indul, kol, keddën
> の意味を教えてください。

onnan 「(あ)そこから」
mëgvëttük 「(私たちはそれを)買った」
jövünk 「(私たちは)来る」
érkëzik 「(それ[彼(女)]が)到着する」
mëgvëttükno ←最後の no は何かの間違いでしょう。次の単語を続けてしまったとか?
indul 「(それ[彼(女)]が)出発する」
kol ←このような単語はありません。「-kor」ならば「...時に」「...頃」「...の時に」の意味です。(算用数字を用いた時刻の場合は先頭にハイフンが付きます。)
keddën 「火曜日に」(kedd は「火曜日」、「-on/-ën/-ön」は「...の上に[で]」「...に」の意味。)

 ちなみに上の例で ë(発音は [e])と表記されている部分は通常の印刷されたハンガリー語では単に e と表記されることにご注意ください。ハンガリー語の e には [e] と発音される「狭いe」と [ɛ] と発音される「広いe」の2つの発音の区別があります。

> あと数字の後に「-ën」(例え 15-én)と書かれているのは何でしょうか?
> 日本円のことではないですよね?

 上の keddën の所の説明をご覧ください。「15日に」の意味です。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

お願いがあります

 投稿者:ぶんこメール  投稿日:2007年 4月13日(金)01時31分10秒
返信・引用
  古いハンガリー語の辞書を頂いたのですがところどころ破れていたり、ページが無かったりで友達からの手紙が訳せません。どなたか教えていただけないでしょうか?onnan,megvettuk,jovunk,erkezik,megvettukno,indul,kol,Kedden
の意味を教えてください。あと数字の後に「-en」(例え 15-en)と書かれているのは何でしょうか?日本円のことではないですよね?
お願いいたします。
 

(無題)

 投稿者:ランヴァイユメール  投稿日:2006年12月25日(月)09時54分53秒
返信・引用
  しい坊さん、

 貴重な情報を引き続き提供してくださり、ありがとうございます。主語-動詞型であることと、SVO語順ということは、別個に考えていらっしゃるでしょうか。最も主題-評言型度が高いとされている中国語のほうが、現状を基準にSVO語順語と見られている英仏語よりも、歴史的本質的にSVO語順にあるのだという主張がどこかにあったと記憶しています。
 このテーマを的確に考察する上で、両型にまたがる位置にあるという問題的様相が、日韓語よりもハンガリー語のほうに顕著にあるという印象です。それだけ考察に占める比重が大きそうで、キー・ランゲージとなるのではないかという
思いです。ご紹介の書を読んでからまた、ご意見をうかがわせて頂きたく思っております。
 

Re: 速答ありがとうございました

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年12月24日(日)23時28分7秒
返信・引用
  > 主語-動詞型がインドヨーロッパ語に固有だと思っていたところ、
> そこで、ハンガリー語も動詞と主語の人称や数を一致させる事を
> 知って、確認したくなってお尋ねした次第です。

 私は、印欧語族は詳しくなく、また他の言語も詳しくないので、どのような統語形態が世界では多数派なのか、あるいは普通なのかはわかりません...。


> >ハンガリー語の語順は 100 % 「主題-評言」に支配されてい
> >ます。
>
>  主題-表現型では必ず主題が先行するということは、どこかに
> 書いてあったと記憶していますが、そのことでしょうか。

 「主題・評言」構造に関してはハンガリー語の国文法ではまだ定説はありません。それぞれの研究者達が(私も (^^;))勝手にそれぞれの理論を発表しているというのが現状です。その理由はハンガリー語では主題・評言が語順によって表現され、日本語のように明確な形態的なマーカーが存在しないために、議論が分かれてしまうのです。

 一般的に主題は“古い情報”だとされますが、私の文法ではさらに“古い主題”というものまであります。古い主題は文頭には立ちません。先ほどの例で言えば、

■ 給仕が客に確認したときに、別の客が

— Kávé?       「コーヒー(はお客様ですか)?」
— Én vagyok a kávé! 「私がコーヒーだ!」

ですが、実は、Én vagyok a kávé! は「コーヒは私だ」とも訳せます。この会話の最初の Kávé? は「コーヒーは?」という“新しい主題”で、これは、評言部分が省略されていますが、明らかに文頭に立つものです。それに対してすでに“古い主題”となった2番目の文のコーヒーは文末に移動します。

 実は、単純に文末に移動するというのではなく、ハンガリー語の構文は動詞を太陽系の太陽のようにして他の要素はその周りを惑星のように回るものだと私は考えています。ですから、一見(天動説では)メチャクチャに語の位置が移動するように見えるハンガリー語の語順は実は(地動説では)極めて単純明快な規則に則って移動するものなのです。(一般にハンガリーの言語学者は「ハンガリー語は語順が“自由”である」と主張していますが、学生時代に私は「語順が違うのであれば、必ずそれには必然的な機能があるはずで、自由な語順などと言うものは存在しない」という考えから、ハンガリー語の語順のアルゴリズムを解明する卒論を書いたのでした。)


> ハンガリー語を全く知らないので、事情がよくつかめません。
> 英仏語でも、主語-動詞型であって且つ文頭は、主語を原則的
> に置くという制約がありますが、おそらくその場合とは明らか
> に異なって、主語ではなく主題とわかる語が来ているのだと推
> 察いたしました。

 ハンガリー語では主題・評言は一般に téma-réma と呼ばれますが、私は cím-hír という用語を創って充てています。ハンガリー語の場合は、動詞 (ige) を「評言核」(hírmag) と名付け、評言核、すなわち動詞の直前に、相手に最も伝えたい情報である「主評言」(főhír)(フォーカス?)が立ちます。主評言より前の句は、全て主題となります。主題は複数可能です。(日本語の例で言えば「私は、今日は、学校へは、行きます」のような例です。)ハンガリー語の構文は惑星構造 (bolygó-szerkezet) をしているのですが、その想定される基本位置(基本語順)を出発点として、主題と主評言を決めると、残りの句は動詞の後ろ側に移動します。しかし、軌道を越えて移動することはありません。(新しい主題となる句だけが軌道を越えて前方に出ます。)このことによって明確にハンガリー語の語順は規定できます。詳しくは以下の本をご覧ください:

Hukaya Sitosi: A Functional Analysis of Topic-Comment Structure in Hungarian — Contrasted with Japanese, in Contrastive Studies Hungarian-Japanese, Studia Comparationis Linguae Hungaricae, pp. 32-77, Akadémiiai Kiadó Budapest, 1988.
(ハンガリー人が勝手にハンガリー語から英訳したもので、訳に関しては責任を負いません (^^;)。と言うか、執筆者としては不満が多いです。)


>  ウラル語系では主題-評言型だろうという期待/予測が
> なお続けられて、うれしく思っています。

 う〜ん、個人的にはハンガリー語が主題・評言型で、SOVであって欲しいとは思うのですが、実際の言語研究にはそのような予断は有害かも知れません。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

速答ありがとうございました

 投稿者:ランヴァイユ  投稿日:2006年12月24日(日)22時45分9秒
返信・引用
  しい坊さん、早速ご回答くださりありがとうございます

 レッスンの件は、ネット上のほかのページでした。失礼しました。主語-動詞型がインドヨーロッパ語に固有だと思っていたところ、そこで、ハンガリー語も動詞と主語の人称や数を一致させる事を知って、確認したくなってお尋ねした次第です。

>ハンガリー語の語順は 100 % 「主題-評言」に支配されてい
>ます。

 主題-表現型では必ず主題が先行するということは、どこかに書いてあったと記憶していますが、そのことでしょうか。ハンガリー語を全く知らないので、事情がよくつかめません。英仏語でも、主語-動詞型であって且つ文頭は、主語を原則的に置くという制約がありますが、おそらくその場合とは明らかに異なって、主語ではなく主題とわかる語が来ているのだと推察いたしました。例文をハンガリー語辞典とつき合わせて吟味してみます。
 ウラル語系では主題-評言型だろうという期待/予測がなお続けられて、うれしく思っています。
 

Re: 主題型ではないでしょうね

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年12月24日(日)16時25分29秒
返信・引用
   >ランヴァイユさん

>  ハンガリー語は、主語-動詞型優勢言語に属するか、
> 日本語のような、主題-述部型優勢言語に属するかを
> 知りたいのですが、レッスンの頁を拝見しますと、
> 前者のようですね?

 “レッスンの頁”とは何のことでしょうか? この掲示板ではハンガリー語のレッスン等は行なっておりませんが?

 さて、ご質問の件ですが、どうなんでしょう? 日本語は、明らかに「主題-述部型優勢言語」で、これに対する異論はまずないと思います。ハンガリー語の場合は、動詞が必ず主語と人称と数で一致しますから、それを見ると「主語-動詞型優勢言語」と考えるのが自然だとも思われます...。ただし...。ハンガリー語の語順は 100 % 「主題-評言」に支配されています。これは(専門ではないので自信はないのですが)英語などの場合よりも極めて明確に「主題-評言」の構造が反映されていると言えると思います。これをどう考えるかですね。もちろん、「大事なのは形態的に何が表現されているかであって、語順は形態ではない」という主張は当然あると思います。しかし、これだけ明確に「主題-評言」が語順によって表現されていると...。う〜む...。

 その上に、形態的にも「主語」と「動詞」が一致する場合に、どう考えても「主語」が「主題」を表わしていて、いわゆる「主題-述部型優勢言語」とは違う場合も見受けられます。

 例えば(すでに何度かここで例示したかも知れませんが、月刊『言語』の「ハンガリー語のすすめ」の連載で紹介した例です)、以下のような例では、主格は明らかに主語ではなく、主題を表しています。

■ 煙草を友人に勧めて

— Cigi?     「煙草は?」
— Kösz!  Égëk! 「ありがと。俺は火が付いてる。」


■ 給仕が客に確認したときに、別の客が

— Kávé?       「コーヒー(はお客様ですか)?」
— Én vagyok a kávé! 「私がコーヒーだ!」

■ 旅行に出かけるときに夫が妻に

— Kész vagy, drágám?      「準備はできてるかい?」
— Én már be vagyok csomagolva! 「わたし、もう荷造りしてあるわ!」

 要するに、問題は、「主題-評言型優勢言語(主題-述部型優勢言語)」と「主語-動詞型優勢言語」をどう定義するかによって、ハンガリー語がどっちなのかの判断は変ってくるのではないかと考えるのですが、よいお考えがあればぜひお聞かせください。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

主題型ではないでしょうね

 投稿者:ランヴァイユメール  投稿日:2006年12月24日(日)11時48分47秒
返信・引用
  はじめまして、

 ハンガリー語は、主語-動詞型優勢言語に属するか、日本語のような、主題-述部型優勢言語に属するかを知りたいのですが、レッスンの頁を拝見しますと、前者のようですね?
 

ありがとうございました。

 投稿者:dzsunメール  投稿日:2006年 7月 2日(日)21時26分30秒
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  おかげで理屈的に納得することができました。
自分が発音にこだわるタイプかどうかは分かりませんが、(現在しゃべる機会がないので・・・)
なぜか、最近怠っていたハンガリー語の学習を、また頑張ろうという気になってしまいました。こんな面白いことを知ってしまったので。
レベル的には日常会話がなんとかこなせる程度なので、この中途半端なスキルをもう少し磨いて、もっと深くハンガリー人と接したいというのが私のハンガリー語学習の動機です。

また何か質問させて頂く機会もあると思いますので、その際はよろしくお願いします。
 

Re: e:の発音

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 7月 1日(土)22時52分19秒
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  > ëは、長母音éの短母音、と捉えていいのでしょうか?
> (é=狭いeと覚えているのですが)

 ハンガリー語の長母音の é は ë よりもさらに狭くなっており、より i に近く発音されます。それが多くの日本人が é を「イー」[iː] と発音してしまう原因です。しかし、ë はそこまでは狭くなく、日本人には(ちょっと甲高い)「エ」と聞こえます。(「広いe」がだいたい日本語の「エ」です。)スペイン語やポルトガル語、イタリア語等を母語としていた人が話す日本語の「エ」の音がだいたい ë の音です。日本人にはちょっと甲高く聞こえます。舌の下がり方(口の開き方)で言えば、í < i < é < ë < e < á となります。(日本語と違い、ハンガリー語では短母音と長母音は口の開き方が違い、音色も違います。)

 ここでまた音素の話になりますが、実はハンガリー語の長母音の é も元々は「広いe」の長母音の ē [ɛː] と「狭いe」の長母音の é が合流したものです。発音は全く同じで、「イー」に近く聞こえる音です。これを『ハンガリー語では「狭いe」と「広いe」の長母音は中和化される』と表現します。「狭い ë」はハンガリー語の話者の多数派が区別していますが、長母音に関してはハンガリーの圧倒的多数の地域では「狭いe」と「広いe」の区別が無くなってしまいます。しかし、北ハンガリー(現在スロヴァキア領)のパローツ方言等では、「狭い ë」の長母音と「広いe」の長母音が区別されています。「広いe」の長母音の発音はほぼ日本語の「エー」です。

 ブダペスト方言では、

szél [seːl]~szélt  [seːlt] 「端(を)」
szél [seːl]~szelet [sɛlɛt] 「風(を)」

ですが、パローツ方言では、

szél [seːl]~szélt  [seːlt] 「端(を)」
szēl [sɛːl]~szelet [sɛlɛt] 「風(を)」

のように発音されます。


> 私は以前Kiskunhalasに一年間住んでいたのですが、ëとeの発音に関しては全く気付きもしませんでした。

 Kiskunhalas ならば「狭いe」は区別しているんじゃないかしら? しかし、2つの e は、最初から正書法では区別されていませんし、そういう違いが存在すると知らなければ、気付くはずもありません。日本語でも通常の「が」と鼻濁音の「か゜」は、正書法上区別されませんので、日本語を学習する外国人どころか、最近は、元々鼻濁音を区別していた東京の人々も若い世代は区別できなくなりつつあります。

 要は、ハンガリー語の「狭いe」と「広いe」の区別にしても、日本語の鼻濁音にしても、そういうものが区別されていると知ったときに「そうだったのか!」と驚き、「じゃあ、何が何でも修得してやろう!」と思うタイプの人(圧倒的少数派)と「何じゃそれ? そんなの聞いたこともなかったよ。なんか面倒くさいことを言うヤツもいるようだけど、そんなの気にすることなんかないじゃん」と思うタイプの人(圧倒的多数派)の二種類がいるのだと思います。もしも dzsun さんが前者ならば、何とか頑張って「狭いe」も修得すれば良いし、後者ならば、気にされる必要はないのではないかと思います。


> 先ほどカンテムス児童合唱団によるEsti dalのCD演奏を聴いてみましたが、やはり聞き取るのは難しいようです・・・

 ちょっとカンテムスのCDが見つからないので、申し訳けありませんが、今は確認できません。でも、区別しているのかどうか。1つの合唱団の中でも区別している者としていない者がいると思います。(これも日本語の鼻濁音と同じです。)

 Balázs Géza: A média nyelvi normálja: „Magyar Nyelvőr”, 2000. január-március, 124. évfolyam 1. szám もご参照ください。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

e:の発音

 投稿者:dzsunメール  投稿日:2006年 7月 1日(土)15時15分53秒
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  丁寧な解説ありがとうございます。
発音に関して再度確認になるのですが、
もしかしたら
ëは、長母音éの短母音、と捉えていいのでしょうか?
(é=狭いeと覚えているのですが)

私は以前kiskunhalasに一年間住んでいたのですが、ëとeの発音に関しては全く気付きもしませんでした。
先ほどカンテムス児童合唱団によるEsti dalのCD演奏を聴いてみましたが、やはり聞き取るのは難しいようです・・・
 

特殊文字が化ける方は...

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 7月 1日(土)14時28分4秒
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   この掲示板はハンガリー語を扱いますので、ハンガリー語の綴りや発音記号などが頻繁に登場します。残念ながら、この掲示板は Unicode には対応していないので、特殊文字は特殊なタグ記号を付けて入力する必要があります。一応、私のパソコンとブラウザで文字がきちんと表示されるかどうか確認してアップしています。文字化けした場合には削除して再アップしております。私の環境は、Macintosh と Mac OS X ですが、Windows をお使いの方でも、最新のバージョンをお使いの場合には問題なく表示されるはずです。もしも、どうしてもうまく表示されない場合には、申し訳けありませんが、OSとブラウザを最新のバージョンにアップデートしてください。もしも最新のバージョンを使っているのに、やはり文字化けするというような場合には(特に発音記号が文字化けするかも知れません)Unicode のほとんどのフォントを収録しているフォントをインストールしてください。最新のOSを使っていても文字化けするのは、その文字を表示できるフォントがインストールされていないということです。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

「狭いe」は暗記するしかないということについて

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 7月 1日(土)14時21分5秒
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   先ほど、「狭いe」を知る方法は暗記するしかないと冷たいことを書きましたが、それは、「狭いe」と「広いe」の区別が音素的な区別だからです。もしも自動的に判断できる方法があるとすれば、2つの e は意味の違いを担うことがないと言うことになります。どの e がどちらだか事前にわからないからこそ、別の音素なのです。

 日本語でもヘボン式ローマ字を使うと、ハ行は ha hi fu he ho と表記されます。u の前に h が立つ事は絶対にありません。h の後に u が立つ事も絶対にありません。つまり、これは“予想可能”だということになります。ハ行の u 段は常に子音は f です。h が絶対に立たないということは、f と h は意味を区別する機能を有していないということになります。つまり、言語学的には、f と h は、日本語においては(r と l のように)同じ1つの音素だと言う事になります。だから、fu と「フ」だけに別の子音記号を使う事は無意味だと言う事が分かります。つまり、「フ」を hu と表記した方が合理的だと言う事です。つまり、皆さんが小学校の時に習った、(タチツテトを ta ti tu te to と表記する)「訓令式ローマ字」の方が日本語のアルファベット表記としてはより完成度が高いということになるわけです(これが言語学者たちの立場です)。

 ハンガリー語の場合は、ある単語で「狭いe」と「広いe」と交換するだけで意味が違ってしまうものがあります。2つは別々の音素だからです。だから、本当は2つは区別して表記した方が合理的なのです。意味を区別する機能のある独立した音素だからこそ、事前にどの e が「狭いe」なのかを知る方法はないということになります。

 例えば、有名な例ですが、正書法上では mentek としか表記されず、ブダペストの人々も [mɛntɛk] としか発音しない単語は、実は4つの別々の単語で意味が違います。本当は、

mëntëk [mentek] 君たちは行く
mëntek [mentɛk] 彼らは行った
mentëk [mɛntek] 私は誰かを助ける
mentek [mɛntɛk] 彼らは免れている

 これは、ブダペストの人々にとっては同音異義語に過ぎませんが、多くのハンガリー人にとっては全く別の4つの単語となります。

 方言によっては、ë が ö になります。だから、こんなジョークがあります:

Hol a labda? 「ボールはどこだ?」
Mögötted!   「お前の後ろだよ」
(=Mëgëtted! 「お前が食っちまったじゃないか!」)
Dehogy öttem mög!「食ってなんかないやい!」
(=Dehogy ëttem mëg!)

 また、ブダペストの人が方言をまねようとすると、e を ö に置き換えます。そこで、南の都市のセゲド (Szeged) を Szögöd のように発音します。ところが、セゲドは実は Szëged なので、実際の方言では Szöged としかなりません。この間違いはブダペストの人に2つの e が区別できないから起こります。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

Re: e: の発音と表記

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 7月 1日(土)13時58分25秒
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   >Dzsun さん

 ハンガリー語の e には発音が2通りあります。正書法上は e としか書きませんが、舌が上がって i に近寄った位置で発音される「狭いe」と、舌が下がって a に近寄った位置で発音される「広いe」の2つです。「狭いe」は、あえて区別するときにはウムラウトを付けて ë と表記します。発音記号では「狭いe」はだいたい [e] です。「広いe」は [ɛ]~[æ] と発音されます。この2つの e の発音の差は相対的なものです。u < o < a と舌が下がって(広がって)行くのと同様に i < ë < e と舌が下がって(広がって)行きます。この違いは英語などにもあります。

 ハンガリー語の標準語では「狭いe」を区別するものと区別しないものの2種類が存在します(おかしいですね)。理由はハンガリー語の大部分では区別しているのですが、首都のブダペストでは区別しない(区別できない)ために、ハンガリー語の正書法自体が区別しないようになってしまっているからです。ですから、通常のハンガリー語辞典には2つの e の区別は掲載されていません。しかし、ハンガリー語の(一般向けではなく、研究者向けの)文法書や、ハンガリー語の大辞典等ではちゃんと「狭いe」が区別されて、表記されています。

 一般のハンガリー語の書籍では「狭いe」は表記されません。発音上区別されるだけです(繰り返しますが、ブダペストの人は区別できません)。一部のハンガリー人の言語学者は正書法でも「狭いe」を表記すべきだと主張しています。(私もその1人です。)それは、ハンガリー語の2つの e は意味を区別させるからです。(「狭いe」と「広いe」はそれぞれ別の“音素”だと言います。)音楽家のコダーイ・ゾルターンも「狭いe」表記主義者でした。ですから、彼の合唱曲の楽譜にはきちんと「狭いe」が表記されているのです。

 表記されない場合の見分け方は、100 % の方法はありませんが、一部の「狭いe」は比較的簡単に見分けることができます。ハンガリー語には母音調和という現象があります。母音調和とは、ある単語には高母音群の母音か低母音群の母音しか登場しないと言う現象です。日本では(「狭いe」を考慮しないので)しばしば以下のように説明されています。

高母音: ü, ö
低母音: u, o, a
中立母音: i, e

 “中立母音”とは、どちらのグループに登場することができる母音だという意味です。しかし、このような分類は不正確だと私は考えています。実際は、

高母音: i, ë, e, ü, ö
低母音: i, ë, u, o, a

の2種類のグループしかありません。中立母音というのは存在しません。「しかし、i と ë は両方に存在しているじゃないか?」という疑問も湧くと思います。確かにそうなのです。しかし、低母音グループの i, ë は実は、歴史的には [i] と [e] ではなくて [ɯ] と [ɤ] のように発音されていたと考えられます。「広いe」は高母音のグループにしか登場しません。従って、低母音のグループの u, o, a が登場する単語の場合に登場する e は、常に「狭いe」だと言うことになります。

 それ以外の場合は暗記するしかありません。もしも「狭いe」と「広いe」の区別を学ぼうとすれば、自分の聴覚を磨き、「狭いe」を区別できるハンガリー人の発音の差を聴き分けられるようにして、ハンガリー語の大辞典 (A magyar nyelv értelmező szótára) で、ありとあらゆる単語の「狭いe」を確認し、ハンガリー語の一般向けではない、専門家向けの文法書を読んで学習すること以外に方法はありません。ハンガリー語を教えいている授業で、最初から「狭いe」を教えているのは、私の知っている限りでは、(ハンガリーも含めて)世界中で私の授業以外にはありません (^^;)。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

e"の発音と表記

 投稿者:dzsunメール  投稿日:2006年 7月 1日(土)12時49分34秒
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  はじめまして。
個人的にハンガリー語を勉強しています。

趣味で合唱をやっているのですが、
コダーイ作曲のesti dalの楽譜が手元にありまして、
そこには、頻繁にe"という文字が登場します。

この掲示板で、何度かそれに触れた話題も読んでみたのですが
どうもよく理解できません。
「e"の発音」、「表記されたり、されなかったりすること」
「表記されない場合の見分け方があるのか」
色々疑問があるのですが、理解するのに役立つ書籍などありましたら教えて頂きたいです。
よろしくおねがいします。
 

1990年「民主化」の真相

 投稿者:Pola  投稿日:2006年 5月 8日(月)23時46分24秒
返信・引用
  > しい坊 さん

ハンガリーの1990年政権交代について、詳細なご教示をいただいた後、一年以上たってしまいました。
本日、久しぶりにこのサイトを訪問いたしました折、読ませていただいた次第です。
返信遅れましたご無礼をお許しください。

1956年のハンガリー動乱以降のハンガリー社会党以降の民主的な実状を知らずに、体制の名称のみをなぞっていると、現実を見失ってしまいますね。
レッテルによる説明の単純化は往々にして、内実の姿をねじ曲げてしまうことになるということですね。
そして、広く多くの情報ソースを得ることの大切さ。

返信遅れましたが、ご教示、ありがとうございました。
 

訂正

 投稿者:消印所沢  投稿日:2006年 3月10日(金)22時13分42秒
返信・引用
   ×dk
 ○db

 失礼いたしました.
 

お答えいただき,ありがとうございました

 投稿者:消印所沢  投稿日:2006年 3月10日(金)22時03分25秒
返信・引用
   なるほど,L60の手前にもdk(darab)というものがあったため,錯覚してしまっておりました.
 解説ありがとうございます.

 それにしても,どこの博物館もやはり運営は厳しいんですなあ…
 

Re: "L 60"なる略表記について

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 3月 9日(木)22時25分38秒
返信・引用
   >消印所沢さん

 “L60”は単語の省略形ではありません。何らかの工業製品の型式番号です。例えば戦車に使われているディーゼル・エンジンとか、戦車の型式とか、戦闘機とか…。昨年、ドミニカ共和国が廃棄処分にした3台をハンガリーの国立戦史博物館が買おうとしたと言うのですから、何なんでしょうね...。3台セットでしか売らないと言うことで、運送費 770万円の予算が捻出できなかったために第三者に買われてしまったとか。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

"L 60"なる略表記について

 投稿者:消印所沢  投稿日:2006年 3月 9日(木)21時12分13秒
返信・引用
   お久しぶりでございます.
 早速ですが,質問させていただきます.

http://www.netlabor.hu/roncskutatas/modules/myalbum/photo.php?lid=1064
という画像掲示板なのですが,この中の
"Kuruc"
なる人物による解説文の2行目,

Még tavaly decemberben lehetőség volt 3 db L 60 -as megvásárlására, amit a Dominikai Köztársaság selejtezett le.

という文章が,"L 60"という略表記が不明なため,薄ぼんやりとしか意味が掴めません.
 これはどのような単語の省略形なのでしょうか?

 お教え願えれば幸いです.
 

Re: Jo' este't k'iva'nok!

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 2月 2日(木)23時38分33秒
返信・引用
   >ミズさん

この掲示板は Unicode 入力には対応しておりません。運営者に要望は出したのですが、当面、そんな予定はないとのことでした。基本的に日本のコンピューター関係者は日本語と英語さえ表示できれば良いという発想で、メールソフトの Eudora 等も多言語には対応するつもりはないようで困っております。すでに海外のサイトの多くは Unicode が一般的になってきているのですが...。

で、ミズさんは「題名」欄に直接ハンガリー語で入力されてしまったようですが、「題名」欄と「投稿者」欄は Unicode に対応していないだけではなく、「実体参照」にも対応していないようです。ミズさんの「投稿者」名の部分が「ミズ」と実体参照になってしまっている理由は不明です。


ミズ>   Hogy van Fukaya Shizu tanár úr?

私の名前は「しず」(女)ではなく「しとし」(男)です。私は自分の名前を アルファベット表記するときには絶対にヘボン式ローマ字は使いません。訓令式ローマ字で Hukaya Sitosi と表記します。理由は、ヘボン式は日本語の表記としては言語学的に好ましくない(音素表記ではない)ということと、訓令式ローマ字は音素表記で、言語の記述法としてはヘボン式よりも優れているということに加えて、訓令式は内閣訓令という日本国政府が定めた正式な日本語アルファベット表記であるということがあります。(困ったことに、内閣の一下部機関にしかすぎない外務省も、文部科学省もヘボン式を推進しています。理由は、単に2つの表記の違いを理解していないからだと思います。政府が定めたことを政府の機関自体が認めない。日本が法治国家ではない所以です。脱線しました。)


ミズ> (キーボードをハンガリー語に換えてアルファベットを探したのですが

わざわざハンガリー語のキーボードを購入されたのですか!?  それとも、もしも Windows をお使いで、入力システムのキー配列でハンガリー語を選択したということでしょうか? 日本語用のキーボードは、欧米のキーボードとはキーの数が違いますから、ハンガリー語のキー配列にしてしまうと、数字の {1} の左隣にキーがありません。そこに長母音の {í} のキーがあります。機械式のタイプライターの時代には、ハンガリー語ではキーの数が足りないので、長母音の {í}、{ú}、{ű} は短母音で代用しておりました。同様に数字の {1} は {L} の小文字の {l} で、数字の {0} は {o} の大文字の {O} で代用していました。現在のパソコンのキーボードが、ハンガリーではどうなっているのか私は存じません。Windows の場合は、入力方法で選んだ言語のキー配列に応じて、キーボード(ハード)の方も交換するというのが本来の使い方だと思います。Windows では、多言語の入力は可能ですが、基本的には、1つの言語のみに切り替えて使うという思想だと思いますので、日本語のシステムでハンガリー語やポーランド語、フランス語、その他の言語を同時に使うのは大変だと思います。色々な裏技が必要になるはずです。

私の周辺でハンガリー語をやっている仲間で Windows を使っている人たちの間で話題になっているのは、ハンガリー語の {í} をどう入力するかでした。Macintosh だと多言語処理が前提なので(つまり、1つの文書内に同時に複数の言語が混在するような使い方ですが)、ハンガリー語も含めて多言語処理が非常に楽なので、Macintosh に乗り換える人が続いています。


ミズ>  数字の零が見つけられませんでした。ハンガリーは
ミズ>  九進法ではありませんよね。)

ハンガリーのパソコンのキー配列は混乱の極みです (^^;)。まず、多くのPC(Windows の場合です)では、{0}(ゼロ)はありません (^^;)。では、どうするかと言うと、文字配列の右側にあるテンキー(数字入力キー)を使います。ハンガリーの場合はほとんどのデスクトップ用のキーボードにはテンキーが付いています(付けざるをえない (^^;)。)ノートパソコンの場合には(デスクトップもそうなりつつあるかもしれませんが)、最近は {1} の左側の {í} のあった場所に {0} が来ていたり、右側の {alt} キー(Macintosh の {option} キー)+{~} で {0} を入れたりします。はじき飛ばされた {í} は日本のキーボードなら {shift} {z} {x} {c}...となる部分の {shift} の右隣に {í} が移動してきていたりします。{shift} {í} {y} {x} {c}...となっています。(ハンガリー語ではドイツ語と同じで {z} と {y} の一が逆になっています。)

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

J

 投稿者:&#12511;&#12474;メール  投稿日:2006年 1月13日(金)17時27分21秒
返信・引用
  Hogy van Fukaya Shizu tan

http://orchard2005.hp.infoseek.co.jp/

 

Re: おめでとうございます!

 投稿者:しい坊メール  投稿日:2006年 1月11日(水)02時09分57秒
返信・引用
  ミズ> 昨年はこちらのHPに辿りつけて幸せに思っております。

 お役に立てれば,幸いです。


ミズ> 暮れに白水社のCDエクスプレス・ハンガリー語を買いました。
ミズ> ページを開いて難解なことがわかりました。(@0@)

 ハンガリー語は難解ではありませんよ。文法や論理が日本語にそっくりなので、先入観を持たずにハンガリー語を学べば、ハンガリー語はものすごく簡単です。しかし、現在、多くの日本人は先に“英語”という“へんてこ”な言語を学んでしまうために、英語が言わば、“母外国語”になってしまっているために、英語のようなへんてこな文法と違っている点は「わ、むずかしい!」と感じてしまうわけです。しかし、虚心にハンガリー語を観察してみれば、「なんだ、日本語と同じじゃないか!」という現象が一杯です。

 例えば、日本語もハンガリー語も英語のような複雑で難解極まる「時制」はありません。あるのは、「未完了」と日本語では「た」、ハンガリー語では「-t(a)」の付く「完了」だけで、これらは過去だろうと、現在だろうと、未来だろうと使えます。あるいは、英語では“Are you coming?”(来るかい?)と問われたときに“I'm coming”(来るよ)と答えなければなりませんが、ハンガリー語では、日本語と同様に「行くよ」と答えます。また、英語では「眼鏡」や「目」、「ズボン」、「靴」などは複数形ですが、ハンガリー語ではこれらは単数形です!  他にもあちこちで日本語と同じ発想や論理が見つかります。そういうのに出合う度に「愛いやつじゃ♪」と嬉しくなります。

 日本では、英語とだけ比較して、「世界では...」と主張する言説によく出逢いますが、ヨーロッパのど真ん中に位置するハンガリーのハンガリー語を知ってみれば、日本語はなんら特殊な論理も文法も持っていない、“ありふれた”普通の言語だと言うことに気付きます。ハンガリー語を学ぶということは、ハンガリーのことを知ったり、ハンガリー人と仲良くなったりするだけではなく、世界を相対化して見るためにも非常に有益なのです。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/~sitosi/

 

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